滝本 晃司(たきもと こうじ)について
滝本晃司は、
1961年12月7日に
東京都町田市で生まれた日本のミュージシャンです。
駒澤大学を卒業し、彼の音楽キャリアは高校時代のバンド活動から始まりました。最初は「Closed.G.show」というバンドのメンバーとして活動していましたが、メンバーは次第に減り、最終的には滝本一人だけが残ることになりました。
キャリアの始まりとたまへの参加
1986年、滝本はインディーズのバンド「たま」の
ベーシスト募集に応募します。彼はこれまでベースを演奏したことがなかったものの、「たま」というバンドの完成度の高さから、崩すことになるよりは自分が参加しようと決意したと言います。応募は滝本ただ一人であり、彼は結婚後もサラリーマンをしながら、音楽活動を続けていくことになります。
1990年にはシングル『
さよなら人類/らんちう|さよなら人類_らんちう』でメジャーデビューを果たし、オリコン初登場1位を記録。曲の成功は100万枚以上の売上につながり、たまは社会現象的な人気を博しました。滝本はバンドのボーカルとベースの他に、必要に応じて
ギターやトイ
ピアノ、ピアニカなどの楽器も担当し、多才な面を発揮しました。
ソロ活動と新しい挑戦
1991年、滝本はフォークロック・バンド「エコーユナイト」に参加するなど、音楽活動を広げていきました。
1995年には独自のレーベル「地球レコード」を設立し、「たま企画室」という事務所の
社長にも就任。これを機にソロデビューアルバム『空の下』をリリースし、新たな一歩を踏み出します。
その後も音楽活動は続き、1997年には高橋理奈のアルバムに楽曲提供を行い、
2003年にはたまが解散しますが、その後も地球レコードを引き継ぎながらさまざまなミュージシャンとのコラボレーションやソロ活動を行っています。特に毎月開催される「下北水中ライブ」は、彼の独創的な音楽スタイルを披露する場となっています。
舞台や映画音楽への参加
滝本の音楽は舞台でも評価され、
ヨーロッパ企画の公演においても多くの楽曲を提供しています。
2009年からは企画公演の劇中曲を手掛け、近年では映画音楽にもアプローチしています。2020年には映画「
ドロステのはてで僕ら」の音楽を担当し、2023年には「
リバー、流れないでよ」にも携わるなど、ジャンルを問わない活動を続けています。
プライベートと趣味
滝本は音楽活動だけでなく、プライベートでも独特な趣味を持っています。特に「
すべり台研究家」として全国の公園の
すべり台を写真に収める活動も行っており、彼のクリエイティブな一面を垣間見ることができます。また、彼の愛称「Gさん」は、以前のバンド名「Closed.G.show」に由来しています。滝本晃司は、今後も多彩な音楽活動を展開し続ける魅力的なアーティストです。