漁港漁場整備法

漁港漁場整備法とは

漁港漁場整備法（ぎょこうぎょじょうせいびほう）は、昭和25年5月2日に法律第137号として制定された、日本の漁港に関する法律です。通称「漁港法」とも呼ばれています。

目的と変遷

当初は漁港の整備および維持管理を主な目的としていましたが、2002年（平成14年）4月1日の改正により、以下の点が変更・追加されました。

環境への配慮
漁村の振興
地方分権の推進（地方公共団体が主体的に事業展開できるようになる）
沿岸漁場整備開発法の漁場整備・開発事業に関する部分の分離・統合
漁港漁場整備長期計画の策定

これらの改正により、漁港の整備だけでなく、環境保全や地域活性化の視点も取り入れられるようになりました。

主務官庁

漁港漁場整備法の執行を担当する主な官庁は以下の通りです。

水産庁漁港漁場整備部整備課
農林水産省農村振興局地域整備課
国土交通省海事局総務課
国土交通省港湾局港湾経済課

これらの官庁が連携し、漁港漁場整備法に基づいた事業を推進しています。

構成

漁港漁場整備法は、以下の章と条文で構成されています。

第1章：総則（第1条～第5条）
第2章：漁港の指定（第6条）
第2章の2：漁港漁場整備基本方針（第6条の2）
第2章の3：漁港漁場整備長期計画（第6条の3～第6条の4）
第3章：水産政策審議会（第7条～第16条）
第4章：特定漁港漁場整備事業（第17条～第24条の2）
第5章：漁港の維持管理（第25条～第39条の5）
第6章：雑則（第40条～第44条の2）
第7章：罰則（第45条～第47条）
附則

各章では、漁港の指定、整備計画、審議会、事業、維持管理、罰則など、漁港に関する様々な事項が定められています。

関連法規

漁港漁場整備法に関連する法規として、以下のようなものがあります。

漁業法：漁業に関する基本的な法律
漁港漁場整備法施行令：漁港漁場整備法の詳細な規定を定める政令
漁港漁場整備法施行規則：漁港漁場整備法の施行に関する規則

これらの法規と合わせて、漁港漁場整備法を理解することが重要です。

その他

漁港漁場整備法は、漁港の整備を通じて漁業の振興を図り、水産物の安定供給に寄与することを目的としています。また、環境保全や地域活性化にも配慮した法律であり、持続可能な漁業の実現に貢献しています。

外部リンク

漁港漁場整備法 - e-Gov法令検索
漁港漁場整備法施行令 - e-Gov法令検索
* 漁港漁場整備法施行規則 - e-Gov法令検索

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