演習場

演習場とは

演習場とは、主に陸上自衛隊が軍事訓練を実施するために設けられた広大な敷地のことを指します。山間部などの人里離れた場所に設置されることが多く、実弾を使用した射撃訓練などが行われます。北海道には特に広大な演習場が集中しており、各演習場ごとに様々な特色があります。

演習場の概要

演習場は、その規模によって訓練内容が異なります。小規模な演習場では、分隊や小隊規模の訓練が主に行われ、実弾射撃は制限されることが多いです。一方、大規模な演習場では、大隊規模の訓練や、対[[戦車ミサイル]]、迫撃砲、榴弾砲などの実弾射撃訓練が実施されます。演習場内には、訓練場所ごとに地名や標高を基にした名前が付けられています。

演習場内の施設

演習場には、様々な訓練に対応するための施設が設けられています。

廠舎・宿営地

隊員が宿泊するための施設です。廠舎は、ベッド、トイレ、風呂場、炊事場などが完備された建物で、宿営地は、テントなどを設営する広場が一般的です。施設が整った宿営地では、トイレや水場も利用できます。

戦闘射場

小銃などの射撃訓練を行うための施設です。幅300m、奥行き600m程度の広さがあり、隊員が隠れるための盛り土や、射撃目標となる的が設置されています。小隊規模での戦闘訓練や、狙撃訓練、無反動砲の縮射弾射撃などにも使用されます。

射場

対戦車誘導弾や無反動砲、榴弾砲などの射撃訓練を行うための施設です。発射機が固定しやすいように地面が平らに整備され、後方への爆風対策も施されています。射場によっては、縮射弾の射撃が可能なトレーナー射場が併設されている場合もあります。

弾着地

迫撃砲やミサイル、砲弾などが着弾する場所です。周囲は防火帯が設けられ、跳弾防止のための施設や盛り土が設置されています。

移動標的

射撃目標が移動する状況を再現するための施設です。モーターやエンジンで動く標的を使用し、対[[戦車ミサイル]]の訓練などにも活用されます。

小銃射撃場

小銃射撃訓練に使用される施設です。25mから300mまでの距離に応じた射座が設けられています。近年では自動採点装置が導入された射撃場も増えており、都市部では屋内射撃場も設置されています。

市街地訓練場

市街地での戦闘を想定した訓練を行うための施設です。銀行や庁舎、スーパーマーケットなど、実際の建物に近い構造の施設が建てられています。各方面隊に1箇所ずつ整備されており、実戦的な訓練が可能です。

各演習場の詳細

陸上自衛隊の演習場に関する詳細な情報は、陸上自衛隊の演習場一覧を参照してください。

北海道大演習場

北海道にある広大な演習場で、東千歳地区には、銀行、マンション、スーパーマーケット、地下道などが整備された市街地訓練場があります。

王城寺原演習場

宮城県にある演習場で、ホテル、銀行、総合ビル、スーパーマーケットなどを模したプレハブ小屋が設置された市街地訓練場があります。

東富士演習場

静岡県にある演習場で、官公庁舎、テレビ局、学校、銀行、テナントビル、ホテル、マンション、アパート、レストラン、スーパーなどを想定した鉄筋コンクリート造りの施設が建てられた市街地訓練場があります。

饗庭野演習場

滋賀県にある演習場です。

霧島演習場

宮崎県にある演習場です。



これらの演習場は、陸上自衛隊の訓練に不可欠な施設であり、隊員の練度向上に大きく貢献しています。

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