澤岻直人

澤岻直人：沖縄が生んだバスケットボールの司令塔

澤岻直人選手は、1981年10月13日生まれ、沖縄県沖縄市出身のプロバスケットボール選手です。ポイントガードとして、その卓越したスキルとリーダーシップでチームを牽引し、数々の輝かしい実績を残してきました。

プロ入りと初期の活躍

小学校時代は水泳選手として九州大会で優勝するほどの才能を発揮していましたが、中学校入学と同時にバスケットボールを始めます。沖縄市立コザ中学校では全国大会ベスト8、ジュニアオールスター3位という成績を収め、早くからその才能を開花させました。北中城高校に進学後も、インターハイベスト16、ウィンターカップベスト8と、着実にステップアップ。法政大学では1年次から主力として活躍し、関東リーグ1部昇格に貢献。2年、3年次には2年連続で3P王、得点王の二冠を獲得するなど、その実力は大学バスケ界でも際立っていました。

2004年、澤岻選手はアイシンシーホースに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせます。1年目からオールジャパン優勝に貢献するなど、即戦力としてチームに大きく貢献しました。

bjリーグでの躍進

2007年、地元沖縄にbjリーグの琉球ゴールデンキングスが誕生すると、澤岻選手はトライアウトを受験し、全体1位指名を受け入団。背番号は一般公募で決定した「1」に。2007年12月には、サークルKサンクス月間MVPを日本人として初めて獲得するなど、その人気と実力を証明しました。

琉球ゴールデンキングスでは、2008-09シーズンに優勝を経験。自身も2007-08シーズンと2008-09シーズンの2度、ベストファイブに選出されるなど、bjリーグを代表する選手として活躍しました。

さらなる挑戦

2009年、エクスパンションドラフトにより京都ハンナリーズへ移籍。その後、新潟アルビレックスBB、大分ヒートデビルズとチームを渡り歩きます。大分ヒートデビルズでは、運営会社の経営難により一時契約解除となる苦難も経験しましたが、2013年には岩手ビッグブルズへ移籍し、先発として活躍。チームを率いる桶谷大ヘッドコーチからも高く評価されました。

2013-14シーズンは大阪エヴェッサに在籍し、2014年11月には再び大分ヒートデビルズと契約。現在はバンビシャス奈良に所属し、ベテランとしてチームを支えています。

澤岻選手の持ち味は、正確なパスと冷静なゲームコントロールです。ポイントガードとして、常にチーム全体の状況を把握し、的確な判断でチームを勝利に導きます。また、高いシュート力も兼ね備えており、ここぞという場面での得点力も魅力です。兄の澤岻安史さんもプロバスケットボール選手というバスケットボール一家に育ち、その才能を開花させた澤岻直人選手。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索