激安バラエティー

激安バラエティー

『激安バラエティー』（げきやすバラエティ）は、2009年6月10日から同年9月2日まで、TBS系列の一部局で毎週水曜日の19時55分から20時54分にかけて放送されたバラエティ番組です。

概要

この番組は、正式名称を『激安バラエティー〜1円でも安く30連発〜』とし、愛称としては『激バラ』とも呼ばれていました。ハイビジョン制作で放送されました。

番組開始の背景には、直前に放送されていた『水曜ノンフィクション 関口宏モトをたどれば』が2009年6月3日で突然打ち切りとなった事情があります。前番組が次回予告を出しながら終了するという異例の事態を受け、本番組はわずか数日後の6月5日に急遽「つなぎ番組」として放送されることが発表されました。

番組のコンセプトは、その名の通り「激安」に焦点を当てることでした。激安グルメ、激安ファッション、激安旅行など、様々なジャンルの割引情報やお得な情報を紹介する企画が中心に据えられました。総合司会には、当時同局で放送されていた情報番組『サカスさん』の月曜パーソナリティを務めていたお笑いトリオ、森三中が起用され、「激安MC」として番組を進行しました。

番組は急ごしらえで制作されたことが随所に現れており、第1回放送のロケ収録は、前番組の打ち切り決定からわずか3日後に行われたといいます。番組の企画内容や、他の番組で使用されたセットを流用したと思われる衣装（白い布地に手書きの文字が書かれた法被や、直江兼続の兜を模したような紙製の兜など）からも、急遽制作された状況がうかがえました。こうした状況下で行われたロケでは、出演者たちの表情に戸惑いや動揺の色が見られたとされています。

放送スタジオは、『キミハ・ブレイク』と同じセットが使用されました。放送形態は基本的に生放送でしたが、司会である森三中の多忙なスケジュールによっては、事前に収録したものを放送する「撮って出し」形式がとられる日もありました。

本番組は前番組と同様にローカルセールス枠での放送だったため、多くのTBS系列局では独自の番組を放送しており、全国一律で視聴できる番組ではありませんでした。

視聴率は当初から厳しい状況でした。特に初回放送では、ビデオリサーチ（関東地区）の調べで3.2%という低視聴率を記録し、司会の黒沢かずこをして「深夜番組並みの数字」と言わしめるほどでした。この視聴率の低迷を受け、番組内容は次第に当初の「激安紹介」という要素が薄れていきました。代わりに、有名占い師の銀座の母がレギュラー出演したり、海外の衝撃映像を紹介する企画が放送されたり、次番組となるドラマ『となりの芝生』の番宣が行われたりと、様々な企画が試みられました。しかし、その後も平均視聴率は5%前後と、ゴールデンタイムとしては依然として低迷が続きました。

番組は当初から短期間の放送予定だったとされており、予定通り2009年9月2日の放送をもって終了しました。

放送時間

毎週水曜日 19:55 - 20:54（JST）

出演者

総合司会（激安MC）
森三中（黒沢かずこ、村上知子、大島美幸）
レギュラー
土田晃之
準レギュラー
横田淑恵（銀座の母として出演）
* 板東英二（隔週出演、「激安の神」役）

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