激突!プロ野球12球団対抗日本シリーズ

激突!プロ野球12球団対抗日本シリーズ

『激突!プロ野球12球団対抗日本シリーズ』は、1981年から1986年にかけてフジテレビ系列の『火曜ワイドスペシャル』枠で放送されていた特別なゲームバラエティ番組です。この番組では、プロ野球のセ・パ両リーグから各チームのスタープレーヤーが参加し、独自のゲームやクイズを通じて競い合い、最終的には日本シリーズ形式で決勝戦を行いました。

番組の構成

番組には、各リーグから選ばれた選手が3人ずつ参加し、全12チームが競いました。各チームは、セ・リーグおよびパ・リーグに分かれ、さまざまなゲームやクイズに挑戦しました。番組の最大の特徴は、ゲームやクイズで得た得点の多い2チームによって、日本シリーズの形式で決勝戦が行われる点です。この形式は他のオフシーズンのゲーム番組とは一線を画し、視聴者にテニスやバドミントンに近い緊張感を与えました。収録は、日本青年館ホールで行われ、観客を前にして選手たちが腕を競っていました。

出演者と司会

番組の司会は高島忠夫が務め、進行役にはザ・ぼんちやツービート、またB&Bなどのお笑いコンビが登場しました。さらに、とんねるずや元ナンセンストリオの江口明も進行役として参加し、エンターテインメント性を高めていました。

ゲスト歌手も数多く出演し、田原俊彦や柏原芳恵、石川秀美、堀ちえみなどが華やかさを添えました。

ゲームの内容

各回で行われるゲームには、さまざまな工夫が凝らされていました。以下にいくつかの代表的なゲームをご紹介します。

• - ボール・イン・ワン: 各チーム3名が参加し、一人はボウルと樋を装着したヘルメットを被り、ピンポン玉をボウルに入れる競技で、合体して相手チームの頬に入れることを目指します。制限時間は1分で、成功した玉数が得点になります。

• - イントロクイズ: 随所で行われるクイズで、流れた曲のイントロを聴き、早押しで曲名を当てます。正解すれば得点獲得のチャンスが与えられます。

• - モグラ叩き: 相手リーグの選手が机の下から顔を出したり引っ込んだりし、選手がピコピコハンマーで叩くというゲームです。こちらも制限時間が設けられています。

決勝戦となる「日本シリーズ」では、最高得点を獲得した2チームが直接対決を行い、勝者には優勝旗と賞品、さらには盛大な紙吹雪が舞う華やかな演出がありました。そして、司会の高島による「ゲーム・セット!!」の掛け声で番組は終了しました。

番組の最後に

この番組は、ただのゲームバラエティではなく、プロ野球ファンにとって特別な意味を持つ一大イベントでした。また、一時代を築いた名場面や選手のユーモア溢れる姿を視聴者に届け、多くの人々に楽しまれたことが、この番組の大きな魅力だったと言えるでしょう。

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