濁谷山

濁谷山（にごりだんやま）

概要

濁谷山は、富山県魚津市と中新川郡上市町にまたがる標高1238mの山です。富山県登山連盟によって「富山の百山」の一つに選ばれており、山頂には一等三角点が設置されています。この山は、毛勝三山の猫又山から続く東芦見尾根の長大な尾根上に位置し、片貝川と早月川の分水嶺を形成しています。滑川市からは、その山容が台形に見えるのが特徴です。

山頂からは、周囲の山々が一望でき、特に毛勝三山の眺めは圧巻です。しかし、山頂の西側斜面は崩壊が激しく、小早月川へと土砂が流れ込み、川水を濁らせる原因となっています。

山名の由来

山の名前は、その西側斜面の脆弱さに由来します。この斜面は非常に崩れやすく、大雨が降ると、源流の湯谷を通って小早月川や早月川の水が濁ってしまっていたことから、「濁谷山」と呼ばれるようになりました。

自然

山中には、サンカヨウが数多く自生しています。この植物は、雨に濡れると花びらが透明になることで知られ、登山者の目を楽しませています。

登山

濁谷山への主な登山ルートは、魚津市虎谷集落から尾根に出て、そこから山頂を目指すルートです。比較的歩きやすいルートですが、登山道は整備されているものの、滑りやすい箇所もあるため注意が必要です。登山に際しては、十分な装備と準備を心がけるようにしましょう。

参考文献

• - 『富山県山名録』 桂書房
• - 『富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

• - 魚津市

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