濱里祐介

濱里祐介氏は、日本のラグビー界で選手として活躍し、現在は指導者としてその経験を伝えている人物です。1984年8月17日に沖縄県で誕生しました。主にフォワード第3列のポジション、具体的にはフランカー（FL）やナンバーエイト（No8）を務め、その力強いプレーと献身的な守備でチームを支えました。親しみやすいニックネームは「ハマジ」。選手登録時の身長は180センチメートル、体重は92キログラムでした。

濱里氏がラグビーという楕円球の世界に足を踏み入れたのは、他の多くの選手に比べて比較的遅く、16歳の時でした。地元沖縄県の沖縄県立名護高等学校でラグビーを本格的に始め、日々の練習に励みました。高校卒業後の2003年には、ラグビー強豪校の一つである大阪体育大学へ進学。大学のグラウンドで更なる技術と戦術を磨き、選手としての基礎を固めました。大学時代には、後にトップリーグで対戦することとなる佐藤孝樹氏のような才能あふれる選手たちと切磋琢磨しました。

大阪体育大学での充実した4年間を終え、2007年に卒業した濱里氏は、関西を拠点とするトップリーグチーム、近鉄ライナーズに加入し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。近鉄での2年間を経て、2009年には活動の場を九州に移し、福岡サニックスブルース（現在の宗像サニックスブルース）の一員となりました。ブルースでは、フランカー、ナンバーエイトとしてフォワードパックの中核を担いました。激しいコンタクトプレーや豊富な運動量でチームに貢献し、その信頼は厚く、2014年にはチームの副将という重責を任されました。リーダーシップを発揮し、チームを精神的にも牽引する存在となりました。長きにわたりブルースのジャージを着続け、多くの試合に出場しましたが、2020年、惜しまれながらも13年間にわたるプロ選手としてのキャリアを終えることを決断し、現役を引退しました。

選手としての第一線を退いた濱里氏ですが、ラグビーへの情熱は衰えることはありませんでした。現役引退後、すぐに彼は指導者としての新たな道を歩み始めます。長年所属した宗像サニックスブルースにコーチとして留まり、現在はフォワード・ラインアウトコーチとしてチームを支えています。選手時代に培った豊富な経験、特にフォワードとしての知識やセットプレーに関する深い理解を活かし、チームの若手選手たちの育成や、スクラム、ラインアウトといった重要な局面の強化に取り組んでいます。選手たちの能力向上はもちろんのこと、ラグビーに取り組む姿勢や心構えといった人間的な成長も促しており、指導者としてもチームに欠かせない存在となっています。

濱里祐介氏は、沖縄から始まり、大阪を経て福岡でラグビー人生の多くを過ごしました。選手として副将も務めるなどチームの中心として活躍し、引退後は指導者としてその経験を後進に伝えています。彼のラグビーに対する真摯な姿勢と貢献は、これからも宗像サニックスブルース、そして日本のラグビー界にとって大きな財産となるでしょう。

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