瀧口吉良

瀧口吉良（たきぐち よしなが）

瀧口吉良は、1858年12月2日に現在の山口県萩市にあたる長門国阿武郡明木村で生まれました。父は治三といい、瀧口は幼少期をこの地で過ごしました。

学問と初期の活動

1881年（明治14年）には慶應義塾に進学し、その後寄宿舎に入ります。この時期に幅広い知識を習得し、後の活躍の基礎を築きました。

山口県政への貢献

瀧口は政治家としての道を歩み始め、山口県会議員に4期当選し、県会議長も務めました。県政において重要な役割を果たし、その手腕を発揮しました。

1890年には、山口県から第一回貴族院多額納税者議員に互選され、同年9月29日に任命されました。貴族院議員として、国政にも関与することになります。

国際舞台での活躍

1900年には、農商務省の嘱託委員としてパリ万国博覧会に派遣されました。この博覧会では、日本の産業や文化を世界に紹介する役割を担いました。国際的な舞台での経験は、瀧口の視野を広げることとなりました。

政界での活躍

伊藤博文の紹介で立憲政友会に入党し、1904年（明治37年）には衆議院議員に当選しました。衆議院議員としては、国政の重要な課題に取り組み、政策の実現に尽力しました。日清戦争の功績により銀杯を、日露戦争の功績により勲四等旭日小綬章を授与されました。

銀行家としての活動

瀧口は銀行家としても手腕を発揮し、長防貯蓄銀行の頭取を務めました。地域経済の発展に大きく貢献しました。

親族

妹の福田トミコは、福田民平の妻です。親族もまた、それぞれの分野で活躍しました。

晩年

瀧口吉良は、1935年（昭和10年）8月18日に生涯を閉じました。その功績は、今日まで語り継がれています。

参考資料

三田商業研究会編『慶應義塾出身名流列伝』実業之世界社、1909年（明治42年）6月、391-392頁。
人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。

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