瀬尾妙実

瀬尾 妙実（せお たえみ）

概要

瀬尾妙実（せお たえみ、別名：金 妙実、英語表記：Kim Myo Shil）は、1965年生まれの日本の元フィギュアスケート選手です。東京都出身で、在日朝鮮人として知られています。彼女は1979年に北朝鮮代表として世界選手権に出場し、その経歴は多くのフィギュアスケートファンに記憶されています。

経歴

瀬尾はわずか3歳でスケートを始め、その後、都築章一郎のもとで技術を磨きました。1975年には全日本ジュニア選手権で優勝し、彼女の才能が開花します。1978年には全日本フリー選手権で渡部絵美に続く2位を獲得し、着実に実力を高めていきました。

1979年、彼女は北朝鮮を代表して世界選手権に出場しましたが、結果は27位というものでした。同年、NHK杯にも北朝鮮代表として出場し、7位にランクインしました。この時期、彼女は国際大会で金妙実（Kim Myo Shil）という名を使用しており、在日朝鮮人としてのアイデンティティを持ちながらも、国際舞台での競技に挑んでいました。

技術と引退

当時、瀬尾はトリプルジャンプを得意としており、特にサルコウジャンプとトウループジャンプで高い成功率を誇っていました。彼女の稀有な才能は、フィギュアスケート界において注目の的でしたが、彼女は十分な基礎技術や表現力を身につける前に競技生活を終えることを決断しました。この選択は関係者たちに惜しまれました。

引退後の活動

引退後、瀬尾は日本フィギュアスケートインストラクター協会（JFSIA）に所属し、1983年から新松戸スケートリンクでインストラクターとしてのキャリアをスタートさせます。その後、1991年からはシチズンアイススケートリンクにて専属インストラクターとして活動し、多くの若いスケーターとの出会いを大切にしてきました。

さらに、2016年には朝日放送の65周年記念ドラマ『氷の轍』においてスケート指導を担当し、新たな世代にフィギュアスケートの魅力を伝える役割を果たしました。こうした活動を通じて、彼女はフィギュアスケート界に貢献し続けています。

主な戦績

• - 1975年：全日本ジュニア選手権 優勝
• - 1978年：全日本フリー選手権 2位
• - 1979年：世界選手権 北朝鮮代表 27位
• - 1979年：NHK杯 北朝鮮代表 7位

関連項目

• - フィギュアスケート選手一覧

このように、瀬尾妙実のキャリアは、日本のフィギュアスケート界における重要な一ページを刻んでいます。彼女の功績は、後に続くスケーターたちにとっても大きな励みとなることでしょう。

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