瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ

「瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ」は、瀬戸大橋の開通を機に、京阪電気鉄道によって「瀬戸大橋京阪フィッシャーマンズ・ワーフ」として開業しました。場所は香川県の与島です。

当時、瀬戸大橋の開通は、両岸の岡山県や香川県における観光・商業・リゾート開発ブームを巻き起こし、その一環としてこの施設が誕生しました。飲食や物販に加えて観光船を組み合わせた運営が特徴で、レストランは6店舗、総席数は2000席という規模を誇っていました。

しかし、開業当初の賑わいも長くは続かず、観光客の減少という問題に直面します。その後、2003年4月には、鳥取市の八幡建設が京阪電気鉄道から施設を買い取り、「瀬戸大橋フィッシャーマンズ・ワーフ」として再オープンしました。

八幡建設グループへの移行後は、集客のために様々な施策が試みられました。温室庭園や足湯などを新たにオープンしましたが、期待されたほどの入園者数を確保するには至りませんでした。そして、2008年11月末にはこれらの施設が閉鎖されることになります。

その後も状況は好転せず、2011年11月末には全面閉鎖という決断が下されました。そして、2013年には施設は解体され、その姿を消しました。

現在、瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフの跡地には、当時の面影を残すものはありません。しかし、瀬戸大橋開通という時代の象徴として、一時期、観光客で賑わったこの施設の歴史は、地域の人々の記憶に刻まれています。

参考: 瀬戸大橋 フィッシャーマンズ・ワーフ - ウェイバックマシン

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