灘康次とモダンカンカン

灘康次とモダンカンカン：日本のボーイズグループ史に輝く一時代

「灘康次とモダンカンカン」は、1958年に結成された日本のボーイズグループです。所属事務所はボーイズバラエティ協会。戦後日本の芸能史において重要な役割を果たしたグループとして知られています。

リーダー灘康次：川田晴久の芸風を受け継ぐ

リーダーを務めた灘康次は、戦後日本の芸能界を牽引した「あきれたぼういず」の創始者、川田晴久（川田義雄）の直弟子でした。「地球の上に朝が来る」といった代表曲で知られる川田節を継承し、モダンカンカンを通じて独自の芸風を確立しました。その芸は、後進のボーイズグループにも多大な影響を与えたと言われています。灘康次は、2019年に89歳で死去されましたが、その功績は日本のボーイズグループ史に深く刻まれています。

メンバーの変遷：多彩な才能が集う集団

モダンカンカンは、結成以来、多くのメンバーが入れ替わり活躍しました。それぞれのメンバーは個性的な才能と経歴を持ち、グループに彩りを添えました。

現在のメンバー

川田 恋: ベースギターを担当。オカマキャラで知られ、2018年現在はソロ活動をメインに活躍し、ボーイズバラエティ協会の理事長も務めています。
伴 丈治: アルトサックスを担当。病気療養のため、活動休止中です。

元メンバー

灘 康次: リードギターとボーカルを担当。グループのリーダーとして中心的な役割を果たしました。戦後、劇団新生で歌と芝居を学び、川田晴久に師事。1995年にはボーイズバラエティ協会会長に就任するなど、その功績は多大です。
はたのぼる: サックス担当。野菜を使った「野菜漫談」で人気を得ました。
島影 正人: サックス担当。舞台ではボケ役として活躍し、チームのマネージメントも担当しました。
小山 純: ドラムス、サイドギターを担当。小林旭の物真似で知られていました。
小松千春: ドラムスを担当。声帯模写の腕前も高く評価されていました。
大庭 克夫: ドラムスを担当。
河口 浩: 後に「川口ひろし」として活動しました。
宮 五郎:
千葉 光夫: サイドギター担当。物真似が得意でした。

これらのメンバーそれぞれが、音楽性、芸風、個性において独自の特色を持っており、それらが複雑に絡み合うことで、モダンカンカン独特の世界観が形成されていました。

グループとしての活動と休止

長年にわたり、モダンカンカンのメンバーは入れ替わりながらも、活動を継続してきました。しかし、リーダー灘康次の死去に伴い、現在グループとしての活動は休止しています。川田恋をはじめ、メンバーの中にはソロ活動などで活躍する者もいます。

灘康次とモダンカンカンの遺産

灘康次とモダンカンカンは、数々の名演を残し、日本のボーイズグループの歴史に大きな足跡を残しました。その音楽、芸風、そしてメンバーたちの個性は、現代のアーティストたちにも影響を与え続けているでしょう。彼らが築き上げたレガシーは、これからも人々を魅了し続けることでしょう。

参考文献

地球の上に朝が来りゃ―賭けかけカケの人生だ（1986年8月、翼書院）ISBN 978-4924475168

関連団体・人物

ボーイズバラエティ協会
川田晴久（あきれたぼういず）
鹿島密夫とダイナ・ショウ
小島宏之とダイナブラザーズ
あひる艦隊
ミュージカルぼーいず

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