火曜ドラマリーグ

火曜ドラマリーグ

『火曜ドラマリーグ』は、1993年10月から1994年3月までの間に、朝日放送が制作したテレビドラマ枠の一つです。この枠はテレビ朝日系列のフルネット局で放送され、毎週火曜日の20:00から20:54（JST）までの時間帯に放送されていました。さらに、このドラマ枠の前後にも『火曜ドラマ』という後継枠が存在したため、連続した2つのドラマ枠の歴史的背景が含まれています。

機能と特徴

1991年10月に朝日放送が新たに編成した連続ドラマ枠は、全国放送向けとしては3年ぶりの試みでした。その後、1992年4月からは火曜21時台に移行し、1993年4月には20時台に繰り上げられ『火曜ドラマリーグ』という名称で知られるようになりました。この枠では約1.5ヶ月ごとのサイクルでドラマが放送され、特に若者向けのテーマを扱った作品が多かったのが特徴です。

また、1時間の連続ドラマ枠としては珍しく、放送される全てのドラマに統一された主題歌が設けられました。この際の主題歌は「抱きしめたい」で、歌手はREVが担当しました。この新しい枠の成功を受け、若手俳優・女優を起用した作品が多く登場し、その内容も中高生や若者をターゲットとしたものが中心でした。

視聴率と廃枠

しかし、視聴率は徐々に低下していき、1994年4月より枠名称が『火曜ドラマ』に改題された際には、統一主題歌が廃止されました。作品によっては期間が1クールのものも放送されましたが、やはり低視聴率が続く結果となりました。結局、1995年10月にこの枠は廃止され、以後はバラエティ番組の放送枠に取って代わられました。たとえば、『たけしの万物創世紀』や『名医とつながる！たけしの家庭の医学』といった番組がこの枠で放送されるようになりました。

放送作品の概要

『火曜ドラマリーグ』の間に放送された主な作品には、以下のようなものがあります。

• - 結婚・私が好きですか（1993年4月 - 9月）: 短編シリーズ。
• - 青春オフサイド！女教師と熱血イレブン（1993年10月 - 11月）: かたせ梨乃主演。
• - 真夜中を駆けぬける（1993年11月 - 12月）: 葉月里緒奈主演。
• - お姉さんの朝帰り（1994年1月 - 2月）: 水野真紀主演。
• - 湯けむり女子大生騒動（1994年2月 - 3月）: 高岡早紀、常盤貴子主演。

その後の『火曜ドラマ』には、多数の人気作品が放送され、時代の移り変わりを映し出しました。特に若者向けのコンテンツを多数手がけたこの枠の影響は、後のドラマ制作にも色濃く残っています。

最終作とその後

このドラマ枠では、初のステレオ放送となった作品も存在しました。最終作『Change!』はその実績を持っています。火曜ドラマ枠が終了した後の朝日放送は、長らく全国放送向けのドラマ制作を行ってきませんでしたが、2006年から改編を経て、再び連続ドラマの枠を設けることになりました。その後、2022年には新たな火曜ドラマ枠が設けられ、時代に合わせた様々なコンテンツが再び登場しています。

このように、『火曜ドラマリーグ』はドラマ制作における重要なマイルストーンであり、若者文化に影響を与えた番組枠としての役割を果たしました。

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