炎と血 (ゲーム・オブ・スローンズ)

『炎と血』：激動の七王国とデナーリスの覚醒

あらすじ

このエピソードは、『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン1のクライマックスとして、主要登場人物たちがそれぞれの運命に翻弄される姿を描いています。エダード・スタークの処刑という衝撃的な出来事を受け、各勢力は新たな局面を迎えます。

北部

ウィンターフェルでは、ブランがオシャの助けを借りて、スターク家の地下墓所へと向かいます。そこで弟のリコンと再会し、父の死の予兆を感じた兄弟は、悲しみに暮れます。メイスター・ルーウィンからエダードの処刑の事実を知らされ、ブランは父の死を悟ります。

リヴァーランド

ロブは父の死に激怒し、復讐を誓います。キャトリンは妹たちの救出を優先するよう促します。ロブは、スタニスとレンリーどちらを支持すべきか支持者たちに問います。グレイトジョンの提案により、〈北部〉は独立を宣言し、ロブは〈北の王〉として戴冠されます。その後、キャトリンは捕虜のジェイミーを尋問しますが、彼はブランを塔から突き落とした理由を語ろうとしません。一方、ラニスター軍では、タイウィンが敗戦とジェイミーの捕縛、そしてバラシオン兄弟の存在に頭を悩ませます。タイウィンはティリオンに、ジョフリーを制御するため、〈王の手〉としてキングズランディングへ行くよう命じます。ティリオンは父の命令に背き、娼婦シェイを同伴します。

キングズランディング

ジョフリーは、父王ロバートを侮辱する歌を作ったマリリオンの舌を切り落とす残酷な刑を宣告します。さらに、サンサを胸壁に誘い、父エダードの首を晒し、スターク家の他の者たちの首も見せつけます。サンサが反抗的な態度を示すと、ジョフリーは彼女を殴打させます。サンダー・クレゲインはサンサに、身の安全のためジョフリーに従うよう忠告します。一方、アリアは、ヨーレンに助けられ、男装して〈壁〉へと向かう一行に加わります。道中、ロバート王の落とし子であるジェンドリーに助けられます。

壁

ジョン・スノウは父の復讐のため、〈冥夜の守人〉を脱走しようとしますが、サムたちの説得により、誓いを守ることを選びます。総帥ジオーは、ジョンに〈壁〉の向こう側への偵察を命じ、ベンジェンを探す任務を与えます。

狭い海の向こう側

デナーリスは、ミリ・マズ・ドゥールの〈血の魔術〉によって、夫のドロゴが植物状態になったことを知ります。ドロゴを救うために、自身の子供を犠牲にしたことを知ったデナーリスは悲嘆に暮れます。ミリは、自分の村が破壊されたことへの復讐であったと述べ、デナーリスは二度と子を産めないと言います。デナーリスはドロゴを安楽死させ、火葬を行います。薪の中にドラゴンの卵を置き、ミリを縛り付けて火を放ちます。炎の中に入ったデナーリスは、翌朝、無傷で3匹のドラゴンと共に現れ、人々に畏敬の念を抱かせます。彼女の肩に乗るドラゴンが鳴き声を上げ、人々は女王にひれ伏します。

製作

このエピソードは、原作『七王国の玉座』の第65章から72章、および『王狼たちの戦旗』の一部を基に、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本を執筆しました。キャトリンとロブがエダードの死を知る場面、サーセイとランセルの関係、グランド・メイスター・パイセルと娼婦ロスの場面、ヴァリスとリトルフィンガーの会話が追加されています。ジョフリーがサンサにエダードの首を見せる場面で、当初、ジョージ・W・ブッシュの首が使用されましたが、後に謝罪と修正が行われました。

評判

このエピソードは、304万人が視聴し、シーズン最高記録を達成しました。18歳から49歳の層では1.4%のシェアを記録しました。また、2011年のプライムタイム・エミー賞で視覚効果賞にノミネートされました。

参照

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
* Official U.S. website HBO

もう一度検索