焼津信用金庫

焼津信用金庫について

焼津信用金庫（やいづしんようきんこ）は、かつて静岡県焼津市に本店を構えていた信用金庫であり、歴史的に重要な金融機関の一つです。1908年6月に前身の焼津生産組合が設立され、その屋号は「まるせい」として地域に広く知られるようになりました。このため、焼津市および藤枝市では、今なお「まるせい」と呼ばれることが一般的です。また、屋号を持つ金融機関は日本でも珍しく、焼津信用金庫がその一例となります。

沿革

焼津信用金庫の歴史は、1908年に遡ります。当初は焼津生産組合として設立され、その後、1913年には有限責任の信用購買生産組合に組織変更されました。さらに、1922年3月には有限責任焼津信用販売購買利用組合へと改組されるなど、時代に応じた進化を遂げてきました。1933年には保証責任焼津信用販売購買利用組合に改組され、1943年には信用組合としての姿を持つようになります。

1950年には中小企業等協同組合法に基づく信用組合に再構成され、1951年には信用金庫法のもと焼津信用金庫としての名称が定まります。2007年には新本部社屋での業務がスタートし、2009年には新本店営業部が開設され、さらなる発展を遂げました。

しかし、時代の流れの中で、焼津信用金庫は他の金融機関との統合が進んでいきます。2017年9月1日、静岡信用金庫との対等合併が発表され、合併後の新しい信金の本店が静岡信用金庫の本店に設置されることが決定されました。この合併によって、焼津信用金庫はその長い歴史に幕を下ろすことになりました。新たな信金の会長には焼津信用金庫の牧田和夫理事長が、理事長には静岡信用金庫の田形和幸理事長が就任しました。

2019年7月16日に静岡信用金庫に吸収合併され、焼津信用金庫は解散を迎えました。この時点で、静岡信用金庫は新たに「しずおか焼津信用金庫」という商号に改称され、焼津信用金庫の名は歴史の中に埋もれていくこととなります。

まとめ

焼津信用金庫は、長い歴史を持つ地域密着型の信用金庫として、多くの市民に支持されてきました。その屋号「まるせい」は今でも地域の人々の記憶に残り、金融機関としての役割を果たしてきたのです。合併による解散は地域経済において重要な出来事であり、新しい形の金融機関が地域のニーズに応えることを期待されています。

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