焼津漁港

焼津漁港の概要

焼津漁港（やいづぎょこう）は、静岡県焼津市に位置する漁港です。この港は、焼津港と小川港を総称するもので、特定第3種漁港に指定されています。2020年の水揚げ額は412億円に達し、全国の主要漁港では過去5年間で最高の記録を保持しています。特に日本のマグロの水揚げ量の約3分の1を占めており、マグロの水揚げ量では日本全国でトップの地位を確立しています。

歴史

焼津漁港の歴史は江戸時代にさかのぼり、当初はカツオ漁で栄えました。1928年には地元の漁業者によって「焼津漁港建設促進会」が設立され、翌年には焼津町議会が「築港期成同盟」を結成しました。1932年には小川の船溜りが認可されるなど、漁港の発展が進みました。続いて1939年に漁港の修築工事が始まり、1949年には焼津漁業協同組合が設立されました。

その後、段階的に漁港の整備が進み、1960年には特定第3種漁港に指定されました。近年では、さまざまな改修が行われており、漁業環境の改善にも力を入れています。

漁業と水揚げ量

焼津漁港では、さまざまな漁法が行われています。特に、まき網漁業や延縄漁によるマグロ漁、遠洋カツオ漁が盛んで、2022年度にはマグロの水揚げ量が全国1位に。さらに、サバやコノシロなども水揚げされており、漁業の多様性を示しています。これらの漁業活動は遠洋漁船によって行われ、多くの品目が冷凍されて市場に流通します。

不祥事

一方で、焼津漁港を巡る不祥事も発生しています。2021年には、カツオの盗難事件が明るみに出て、漁協の職員が逮捕される事態となりました。この事件は、漁業関係者の間でのトラブルや水揚げの減少に関する指摘が背景にあり、長い間問題が続いていたことが示されています。

まとめ

焼津漁港はその豊かな水産資源によって日本の漁業において重要な役割を果たしており、国内外の市場に新鮮な魚を提供しています。今後も漁港の発展と持続可能な漁業の実現に向けた取り組みが期待されています。静岡県の「焼津漁業協同組合」及び「小川漁業協同組合」は、地域の漁業を支えるためにそれぞれの役割を果たしています。焼津漁港の魅力はその歴史や文化、そして地域交流にも根付いています。

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