熊本市国際交流会館

熊本市国際交流会館

熊本市国際交流会館は、熊本県の県庁所在地である熊本市の中央部、花畑町に位置する、市の国際交流における中心的施設です。熊本市民をはじめとする人々が国際理解を深め、異文化に触れ合う機会を提供することを目的として、1994年（平成6年）9月1日に開設されました。施設名には英称（Kumamoto City International Center）と独称（Internationales Zentrum der Stadt Kumamoto）も併記されており、国際的な開かれた姿勢を示しています。本会館は、指定管理者制度のもとで運営されており、一般財団法人熊本市国際交流振興事業団を代表団体とする熊本市国際交流会館共同企業体がその管理運営を担っています。

施設概要

建物は鉄筋鉄骨コンクリート造で、地上7階、地下2階の構造を持ちます。敷地面積は1,656.65平方メートル、建築面積は1,034.33平方メートル、そして延床面積は8,439.65平方メートルという規模を誇ります。

各階には、利用者の様々なニーズに対応した施設が配置されています。

地下階: 多目的に利用できる部屋や駐車場が設けられています。
1階: 来訪者を迎えるエントランスロビーがあり、海外の新聞や雑誌、インターネットを利用できるコーナー、各種パンフレットなどが置かれています。また、BBCニュースの視聴設備や、フェアトレード製品を提供するLink Cafeが併設されています。
2階: 国際交流ラウンジは、人々が気軽に語り合えるスペースです。図書室であるワールドスタディルーム、国際交流や海外生活に関する情報コーナーがあり、さらにEPO九州やJICAデスク熊本といった機関も入居しています。
3階: 国際会議室や、用途に合わせて利用できる3つの研修室が設けられています。
4階: 3つの会議室があり、打ち合わせや小規模な集まりに利用できます。
5階: 日本の伝統文化である茶道に触れることができる茶道室や和室、談話室、小中会議室、そして大規模な集まりにも対応できる大広間（和室）があります。
* 6階・7階: 最大230名を収容できるホールを中心に、控室やロビーが配置されており、講演会やイベントなどに利用されています。

主な事業と活動

当会館では、多文化理解や語学学習を促進するための様々なプログラムが定期的に開催されています。英語、ドイツ語、韓国語、中国語、イタリア語、フランス語、スペイン語といった多様な言語のサロンや、「外国を知ろうサロン」など、参加者が交流しながら学ぶことができる場が提供されています。また、日本での生活を始めたばかりの外国籍の方々向けの日本語学習支援として「くらしのにほんごくらぶ」も実施されています。

これらの定期的な活動に加え、夏季に開催される熊本の代表的な祭りである「火の国まつり・おてもやん総踊り」では、開催当日に飛び込みで参加したい人々のための受付会場や練習場所として利用されることもあります。

利用案内

休館日は、原則として毎月第2および第4月曜日、並びに年末年始（12月29日から翌年1月3日まで）です。ただし、第2または第4月曜日が祝日にあたる場合は、その翌日である火曜日が休館日となります。また、施設の保守点検などのために臨時に休館する場合もあります。

交通アクセスも良好です。公共交通機関を利用する場合、熊本市電の「花畑町」電停からは徒歩約3分、九州産交バス、熊本バス、熊本電鉄バス、熊本都市バスが乗り入れる「桜町バスターミナル」からも徒歩約3分と、中心市街地に位置しているため非常に便利です。

周辺には、熊本城や熊本市民会館（市民会館シアーズホーム夢ホール）、大型商業施設SAKURA MACHI Kumamoto、観光施設である桜の馬場 城彩苑、国立病院機構熊本医療センターなどがあり、市の主要な施設や観光地が集まるエリアにあります。

熊本市国際交流会館は、地域における国際交流の拠点として、市民が多様な文化に触れ、理解を深めるための重要な役割を担っています。

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