熊本県立図書館

熊本県立図書館の概要

熊本県立図書館は、熊本県熊本市中央区に所在する重要な文化施設であり、一般市民や観光客に広く利用されています。その愛称は「温知館」と呼ばれ、緑豊かな水前寺江津湖公園内に位置しているため、訪れる人々にとって自然との調和が感じられる環境にあります。図書館には、くまもと文学・歴史館という文学館も併設されており、文学や歴史に関する貴重な資料を閲覧することができます。

沿革

この図書館の歴史は1896年にさかのぼります。当初は熊本県観聚館に付属する図書館として一般公開されました。その後、1912年には熊本県立図書館として独立し、徐々に公共図書館としての機能を様々な形で拡充してきました。特に1945年の熊本大空襲では、約8万3000冊の蔵書を含む館舎が焼失するなど、数々の困難な時期を乗り越えています。

1951年には熊本県立図書館設置条例が施行され、名称を改称。その後も定期的に改修や増築が行われ現在に至り、1985年に新館と近代文学館が完成し、多様なサービスの提供を続けています。

施設の特徴

熊本県立図書館は、蔵書数が115万冊を超えており、2020年の時点で数字は115万7176冊に達しています。設計は株式会社安井建築設計事務所が施しており、2013年には日本建築家協会から25年賞を受賞しました。館内は利用者がリラックスして読書を楽しめるような設計がなされており、蔵書データの管理にもコンピュータシステムが導入されています。

併設されているくまもと文学・歴史館には、約7万6000点の古文書や文学資料が保管されており、文学ファンにとって貴重な場所となっています。

アクセス

アクセスに関しては、JR豊肥本線の新水前寺駅から約1.2km、また熊本市電の市立体育館前電停からは徒歩300メートルと比較的便利な立地です。バスを利用する場合も、水前寺公園前や県立図書館入口からアクセスが可能です。

まとめ

熊本県立図書館は、ただの書籍の収集だけに留まらず、地域文化の発信地としても機能しています。訪問者には、文学や歴史と向き合う貴重な体験を提供しており、多様なプログラムも開催されているため、ぜひ一度足を運んでいただきたいスポットです。

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