新水前寺駅と新水前寺駅前停留場
概要
熊本県熊本市中央区白山にあるJR九州豊肥本線の新水前寺駅と、
熊本市交通局の新水前寺駅前停留場は、乗換利便性の向上を目的として整備されました。以前は、JR豊肥本線と
熊本市電の水前寺駅が約500m離れており、乗換えに不便な状況でした。また、周辺の高校や大学の増加により、水前寺駅は混雑が深刻な問題となっていました。
新水前寺駅の開業により、JRと市電の乗換が容易になり、混雑緩和にも繋がりました。
熊本市電の水前寺駅通停留場は、新水前寺駅への
乗換駅となったため、2011年に「新水前寺駅前停留場」に改称されました。
アクセス向上のため、新水前寺駅と新水前寺駅前停留場は直結されました。
2008年には仮駅舎への移転、
2010年には高架化された新ホームの供用開始、2011年には新駅舎・新停留場が完成し、両者を繋ぐ歩道橋も開通しました。これらの整備により、乗換の利便性が飛躍的に向上し、現在は
熊本県内で2番目に利用客の多い駅となっています。
歴史
1924年: 熊本市電水前寺線が開業し、水前寺駅前停留場が開設。
1935年: 水前寺駅前停留場が水前寺駅通停留場に改称。
1988年: JR九州豊肥本線に新水前寺駅が開業。
2008年: 新水前寺駅が仮駅舎に移転。陸橋架け替えと交通結節強化事業開始。
2010年: 新設高架橋上の新ホーム供用開始。旧線路・鉄橋撤去。
2011年: 水前寺駅通停留場が新水前寺駅前停留場に改称。新水前寺駅の新駅舎と新水前寺駅前停留場が完成。駅舎と停留場を結ぶ歩道橋が供用開始。
2012年: 交通系ICカード
SUGOCA導入。
2018年: 国府停留場側に折り返し設備設置。
2023年: JR九州サービスサポートによる業務委託駅から
九州旅客鉄道本体による直営駅に変更。
JR九州(新水前寺駅)
新水前寺駅は、単式ホーム1面1線の
高架駅です。JR九州本体が直営しており、
みどりの窓口も設置されています。
SUGOCAが利用可能ですが、
自動改札機はなく、ICカード読み取り機のみ設置されています。窓口は7時30分から12時まで営業で、それ以外は無人です。水前寺駅とは約600mしか離れておらず、互いのホームから見える距離にあります。現在使用されているのは高架橋上の新ホームで、旧ホームは築堤上にありました。
熊本市交通局(新水前寺駅前停留場)
停留所番号は16で、A系統とB系統が停車します。相対式2面2線の構造で、両側に安全地帯があります。健軍町方に
横断歩道、辛島町方には新水前寺駅直結の歩道橋への階段があります。
2018年には国府停留場側に折り返し設備が設置されました。
利用状況
JR九州: 2023年度の1日平均乗車人員は約5100人で、
熊本県内の駅では
熊本駅に次いで2番目に多いです。
熊本市交通局: 2021年度の1日平均乗車人員は約2225人です。朝の通勤ラッシュ時は辛島町方面の電車が満員となることが多く、新水前寺駅前停留場での乗降が困難な状況です。このため、2021年には試験的に当停留場始発の電車が運行され、2022年
4月からは正式運行されています。
駅周辺
駅周辺は、
熊本市電の
併用軌道が通る
熊本県道28号熊本高森線(電車通り)沿いにオフィスビルや商店が立ち並び、それ以外には
住宅地が広がっています。
主な施設としては、
ファミリーマート、塾、スーパーマーケット、
熊本市立白山小学校などがあります。また、バス路線も充実しており、産交バス、
熊本電気鉄道、
熊本バス、
熊本都市バスなどが運行しています。
隣の駅
JR九州 豊肥本線:
水前寺駅 -
新水前寺駅 -
南[[熊本駅]]
熊本市交通局 A系統・B系統:
味噌天神前停留場 -
新水前寺駅前停留場 - 国府停留場