熊本県立第二高等学校

熊本県立第二高等学校

熊本県立第二高等学校（くまもとけんりつ だいにこうとうがっこう）は、熊本市東区に立地する公立の高等学校です。略称は「第二」や「二高」と呼ばれ、地域に根ざした教育機関として知られています。1962年に熊本城二の丸で開校し、1968年に現在の東町へ移転しました。2022年には創立60周年を迎え、長い歴史を持つ学校です。

設置課程と学科

この学校では、全日制課程として普通科、理数科、美術科が設置されています。普通科は8クラス、理数科と美術科はそれぞれ1クラスを持ち、特に理数科は九州の高校では初めて設立されました。生徒たちは各自の興味や進学の目的に応じて、さまざまな学習環境が提供される中で自らの能力を高めていきます。

教育理念

校則には「自主積極」「廉恥自尊」「礼節協調」という三つの理念が掲げられています。これにより、生徒は自主的に学び、恥を知り、互いにリスペクトし合う環境を築くことを求められます。このような方針は、生徒が社会に出てからも通用する力を養うことを目指しています。

校歌と校章

校章は、校花の「竜胆」をモチーフとし、その中央に「高」の文字（旧字体）を配しています。また、校歌は上田英夫が作詞、出田憲二が作曲し、3番まである楽曲で、各番の最後は「第二高校」で締めくくられています。

制服

男女ともに、独自のデザインの制服が用意されています。男子は夏服として白の半袖シャツに黒のズボン、女子は水色のブラウスに紺のスカートが決まりです。2023年度からは、男女共にブレザーを採用し、スラックスやスカートの選択ができることになります。

スーパーサイエンスハイスクール

本校は2003年に文部科学省のSSH（スーパーサイエンスハイスクール）に認定され、様々な理科活動や講演会を実施しており、ノーベル賞受賞者や著名な研究者を招致しています。これにより、生徒たちは最先端の科学に触れる機会を得て、科学的思考を磨くことができます。

部活動

熊本二高では、野球部やバスケットボール部をはじめとする多様な部活動が活発に行われています。生徒は自分の興味や志向に基づいて参加することができ、仲間との絆を深めることができます。これらの活動は、生徒の身体能力やチームワークを育むだけでなく、学業との良好なバランスを保ちながら活動しています。

同窓会と姉妹校

本校の同窓会は「りんどう会」と呼ばれ、全国に広がりを持ち、東京にも支部が存在します。また、アメリカ・モンタナ州のビッグスカイ高校との姉妹校関係があり、毎年短期研修が行われ、交流を深めています。

アクセス

交通に関しては、熊本市電の健軍町停留場から徒歩10分、また熊本都市バスの「第二高校前」停留所に近接しています。利便性が高く、生徒たちは通学しやすい環境が整っています。

著名な卒業生

熊本二高は、多くの著名な卒業生を輩出しています。お笑いタレントの井手らっきょや映画監督の行定勲、さらにはゲームクリエイターやプロスポーツ選手も名を連ねており、卒業生たちは多様な分野で活躍しています。教育の質が高いだけでなく、個々の才能を伸ばすことにも力を入れています。

このように、熊本県立第二高等学校は生徒一人ひとりに向き合った教育を実践し、未来を担う人材を育成し続けている学校です。

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