熊野川町嶋津

熊野川町嶋津の概要

熊野川町嶋津（くまのがわちょうしまづ）は、和歌山県新宮市に位置する地域です。この場所は約3.5平方キロメートルの面積を持ち、2012年時点での人口はわずか14人という非常に小規模な集落となっています。元々は旧東牟婁郡熊野川町の大字嶋津として知られ、郵便番号は647-1232で日足郵便局の管轄下にあります。

地理的特徴

熊野川町嶋津は和歌山県の飛び地として存在し、田辺市本宮町と北山村の間に位置しています。この地域は三重県と奈良県に囲まれた形となっており、和歌山県には直接隣接していません。具体的には、東側には北山川を挟んで三重県熊野市紀和町の入鹿市街地があります。また、こちらの地域は和歌山県内ではなく三重県側の市外局番05979を使用している点も特異です。さらに、三重県の熊野市社会福祉協議会が熊野川町嶋津を事業エリアとしていることからも地域のつながりが表れています。

地域の特筆すべき点として、新宮市における文化財である「嶋津の森」が存在しており、訪れる人々に自然の美しさと文化的な魅力を提供しています。

歴史的背景

この地は、元々旧玉置口村の東南部に位置し、周囲の紀和町と密接な関係があります。江戸時代には、北山川から荷物を小川口まで運び、船に積み替え新宮へ運送していた歴史があります。その後、明治4年に実施された府県区画整理により、北山村が県境となり、川の左岸の小川口は三重県、岸の小石河根が和歌山県に分類されるようになりました。

1956年9月30日には東牟婁郡玉置口村が合併し、熊野川町が設立された際、大字嶋津もその一部となりました。その後2005年10月1日に熊野川町が新宮市と合併し、今日の「新宮市熊野川町嶋津」として知られる形になっています。

近年では、2022年11月24日にテレビ東京のバラエティ番組『ナゼそこ?』に取り上げられ、地域の知名度が向上しました。これを受けて、嶋津はより多くの人々に注目されることとなりました。

まとめ

熊野川町嶋津は、その小さな規模にもかかわらず、独自の歴史と豊かな自然を持つ地域として重要性を持っています。今後も、訪れる人々に地域の魅力を伝え続けていくことでしょう。

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