熱函道路

熱函道路について

熱函道路（ねっかんどうろ）は、静岡県の熱海市笹尻から田方郡函南町下丹那を繋ぐ全長約6.7kmの道路です。これは静岡県道11号熱海函南線のバイパスとして位置付けられており、旧道の問題点を解決するために整備されました。

歴史的背景

元々は、熱海峠を越える旧道が利用されていましたが、この道はカーブや急な勾配が多く、冬季には雪の影響も受けていました。このため、交通のスムーズさに支障をきたすことが多く、特に悪天候時には事故や渋滞が頻発する原因となっていました。そこで静岡県は、 道路の安全性を向上させ、通行の円滑化を図るため、新たなルートの整備に着手しました。

工事は1973年に始まり、全長約1,268メートルの「鷹ノ巣山トンネル」を使用した現道が整備された結果、交通が大幅に改善されました。この新しい道は、同年4月1日に有料道路として供用が開始され、その管理運営は県道としては初めて、静岡県道路公社に引き継がれる形となりました。

有料から無料へ

この道路は1997年11月30日まで有料でしたが、翌日からは一般に無料開放されました。開放期間の通行料金は、普通車で300円でしたが、現在はその料金は発生せず、誰でも気軽に利用できる道路となっています。かつての料金所跡地には、駐車場やトイレが設置されており、訪問者が便利に利用できるよう配慮されています。

現在の利用状況

無料開放後も旧道区間は閉鎖されることなく、現在でも同じように静岡県道11号熱海函南線として利用されています。両道の利用者にとっては、目的地に応じて最適なルートを選択することができるため、便利さが一層向上しています。熱函道路は、観光目的だけでなく、日常の交通にも欠かせない重要なインフラとして役立っています。

まとめ

熱函道路の整備により、熱海市と函南町間のアクセスは格段に向上しました。老朽化した旧道に代わり、新たに整備されたこの道路は、より安全で快適な交通手段を提供しています。無料開放されたことから、今後も訪れる人々にとって利用しやすい道路として発展し続けることでしょう。

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