熱血高校ドッジボール部 (ファミリーコンピュータ)

熱血高校ドッジボール部：ファミコンを熱くしたドッジボールゲーム

『熱血高校ドッジボール部』は、1988年にテクノスジャパンから発売されたファミリーコンピュータ用ソフトです。元々は1987年にアーケードゲームとして登場した作品の移植版であり、ファミコン版ならではの要素が多数追加され、人気を博しました。

2003年にはWindows版も発売され、ゲームバランス設定機能が追加されています。また、Wiiやニンテンドー3DS、Wii Uのバーチャルコンソール、Nintendo Switch Onlineでも配信されており、手軽にプレイすることが可能です。

ゲーム概要

アーケード版をベースに、各国選手に名前や個性が与えられ、対戦モードに加えてフリー対戦も楽しめるようになりました。このゲームの登場は、「くにおくん」シリーズとテクノスジャパンの知名度を高めるきっかけとなり、ファミコンソフトとしての中古市場でも高い価値を維持しています。

ゲーム内容

ゲームモードは、一人プレイ専用の「遠征試合」、二人対戦の「対抗試合」、1～4人同時対戦の「クラブ活動」の3種類があります。

基本ルール

ボールを相手に当てて体力を減らし、体力がゼロになった選手は退場となります。体力が減った状態でシュートを受けると「疲れ状態」になり、一時的に動けなくなる要素も戦略性を高めています。各キャラクターには、必殺シュートや個性的なステータスが設定されています。

遠征試合

熱血高校ドッジボール部を操作し、花園高校や世界各国の強豪チームと対戦します。敵チームの内野を全滅させれば勝利、自チームの内野が全滅するとゲームオーバーです。アメリカチームに勝利するとゲームクリアとなり、特定の条件を満たすと隠しチーム「なぞのぐんだん」との対戦が発生します。アイスランドやアフリカのステージは、氷や沼地といった特殊な地形効果があります。

対抗試合

2人プレイ専用で、全9チームから好きなチームを選んで対戦します。内野と外野のポジションを自由に選択でき、相手の裏をかく戦略や、連続攻撃、時間差攻撃など、奥深い駆け引きが楽しめます。

クラブ活動

1～4人で同時プレイが可能です。熱血高校のグラウンドで、自分以外のプレイヤー全員を倒すデスマッチです。難易度によって背景が変化し、昼、夕方、夜のグラウンドで戦います。

操作方法

Aボタン：パス（ボール所持）、しゃがみ（ボール非所持）
Bボタン：シュート（ボール所持）、キャッチ（ボール非所持）
A+Bボタン：ジャンプ
十字キー2回押し：ダッシュ

疲れ状態

体力が一定以下になると「疲れ状態」になり、操作不能になります。この状態をいかにコントロールするかが、上級者同士の対戦では重要な戦術となります。

ナイスシュート

特定の条件下で強力なシュートを放つことができます。

必殺シュート

各キャラクターが持つ強力なシュートで、当たると大ダメージを与えます。特に、相手を画面端まで吹っ飛ばすシュートは「世界一周」と呼ばれます。

個性豊かなチームとキャラクター

熱血高校をはじめ、花園高校、イギリス、インド、アイスランド、中国、ソ連、アフリカ、アメリカなど、様々な国や地域のチームが登場します。各チームには個性的なキャプテンや選手がおり、それぞれ異なる必殺シュートを持っています。

その他の要素

対抗試合で特定のチーム同士を対戦させると、顔グラフィックが変化する。
遠征モードクリア後やリセット時に、くにおのボイスが再生される。

北米版

北米版「Super Dodge Ball」では、キャラクターが変更され、主人公チームは「TEAM USA」となっています。また、ステージ構成や一部の仕様も異なっています。

携帯版

携帯アプリ版では、キャラクターのステータスが上昇し、難易度がアップしています。また、一部のキャラクターの顔グラフィックやBGMが変更されています。

対戦版

海外チームの代わりに、「熱血物語」などのシリーズ作品に登場するキャラクターが追加されています。キャラクター同士を合成するシステムや、対戦後に賞金やポイントが貰える要素もあります。

『熱血高校ドッジボール部』は、個性的なキャラクターや必殺シュート、熱い対戦が楽しめる、ファミコン史に残る名作です。ぜひ一度プレイしてみてください。

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