燃えよドラゴン

『燃えよドラゴン』

概要

『燃えよドラゴン』は1973年に公開されたブルース・リー主演のカンフー映画で、英語タイトルは「Enter the Dragon」、中国語では「龍爭虎鬥」と表記されます。この映画はブルース・リーが主宰するコンコルド・プロダクションとワーナー・ブラザースの共同制作で、公開当初から世界的なヒットを記録しました。さらに、2004年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されるなど、多くの人々に影響を与えました。

ストーリー

物語は、少林寺の高弟で名高い武道家・リーが、国際情報局からの依頼を受けて悪の道に走った元弟子ハンのいる島で開催される武道トーナメントに参加するところから始まります。リーは、妹スー・リンがハンの配下に追い詰められ自害した過去から、復讐の意志を固めます。

トーナメントにはさまざまな事情を持つ格闘家が参戦しており、リーは共に参加するローパーやウィリアムズと共に、次第にハンの正体とその島の裏事情を掴もうとします。ハンの島は要塞のように守られ、多くの武道家が集まる中で、リーは過酷な戦いに挑みます。

キャスト

本作には多彩なキャストがそろっており、ブルース・リーが主役のリー役を演じ、敵役ハンにはシー・キエンが挑みます。また、他にもジョン・サクソン、ジム・ケリー、ボブ・ウォールといった名優が脇を固めます。リーは当作の台本改変に大きく関与しており、特に自身のセリフには細心の注意を払っています。

制作の裏側

『燃えよドラゴン』は、ブルース・リーの数ある作品の中でも特に自身の武術観を反映したものとして知られています。リー本人が武術指導を行い、アクションのスタイルや撮影においても自身のアイディアが盛り込まれています。また、撮影中には事故やアクシデントも多く、リーがコブラに噛まれるなどの危険な場面もあったとのことです。

作品の影響

本作は、カンフー映画の金字塔とも言える存在で、リーのアクションは後の映画や武道に大きな影響を与えました。アクションシーンの数々は視覚的にも刺激的で、特に彼が使用したヌンチャクやカリの技術は多くの映画に引き継がれています。

音楽と評価

音楽を担当したラロ・シフリンのテーマ曲は大ヒットを記録し、映画全体の印象にも大きな影響を与えています。作品は日本でも大ヒットを記録し、ブルース・リーが故人となった後でもその人気は衰えませんでした。

まとめ

『燃えよドラゴン』は、ただの格闘映画に留まらず、ブルース・リーの哲学や武術観が込められている作品です。その影響は、カンフー映画やアクション映画全般に見られ、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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