燕趙園

燕趙園（えんちょうえん）: 鳥取県の中国庭園

燕趙園は、鳥取県東伯郡湯梨浜町の東郷温泉近くに位置する、唯一無二のテーマパークです。中国の皇家園林をモデルにしたこの庭園は、日本最大の中国庭園として知られています。1995年に鳥取県が約25億円をかけて開園したこの施設は、鳥取県と中国河北省との友好のシンボルともなっています。

立地と設計

燕趙園は、山陰八景の一つである東郷湖の南に展開し、総面積は10,000平方メートルです。園内の建物は、中国河北省の技師によって設計され、現地の職人が中国の材料を使用して建設した後、一旦解体して日本に運び入れました。その後、設計監督のもとで再構築されました。ですが、中国から輸入した素焼き瓦に問題があり、冬の凍結によって破損する事例が多発しました。

このため、数々の改修が行われ、2001年度から数億円をかけた屋根の改修工事が実施されました。2006年には売店や休憩所、2010年にはトイレの修理にも多額の費用がかかったことで、一部では「無駄遣い」といった批判も寄せられました。

施設の魅力

燕趙園には、28の名所があり、それぞれ異なる風景やテーマが展開されています。例えば、第1景の燕趙門は入園口として訪れる人々を迎えます。また、影壁や華夏堂、長廊、知春亭など、中国文化を感じられる建物が点在しています。さらに、集粋館では中国の陶磁器や書画の展示や、日々中国雑技ショーも行われています。

道の駅燕趙園

燕趙園の一部として運営されている道の駅では、飲食店や売店が併設され、地域の特産品や軽食を提供しています。特に、道の駅では観光情報を集めることもできるため、訪れる際には立ち寄りたいスポットの一つです。

イベントとアクセス

燕趙園では、年に数回の中華コスプレ大会や10月上旬に開催される燕趙園祭りなど、さまざまなイベントがあります。これらのイベントは中国の文化を感じる素晴らしい機会でもあります。

開園時間は9:00から17:00までで、休園日は12月から3月の第4火曜日です。東郷温泉の近くに位置し、山陰本線の松崎駅からは徒歩で約10分、倉吉駅からは車で約10分のアクセスとなっています。

周辺の観光スポット

燕趙園の周囲には、東郷温泉や、隣接するゆアシス東郷龍鳳閣、多目的温泉保養施設もあります。また、はわい温泉や倉吉パークスクエア、打吹玉川なども楽しむことができ、観光の拠点としても魅力的です。

このように、燕趙園は中国の美しい庭園文化を感じることができる場所であり、多くの人々にとって魅力的な観光スポットとなっています。

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