爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!

爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中！：詳細解説

2003年8月16日、東映系にて公開された『爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中！』は、特撮ヒーロー番組『爆竜戦隊アバレンジャー』の劇場版作品です。『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』と同時上映されました。

スタッフとキャスト

監督は諸田敏。テレビシリーズのパイロット版を手掛けた小中肇が初期段階で制作から離れたため、劇場版は諸田敏が担当することとなりました。これは、スーパー戦隊シリーズ劇場版の監督がテレビシリーズのパイロット版監督が務めるという慣例からの変更点と言えるでしょう。

キャスティングにおいては、スーパー戦隊シリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』のアカレンジャー役、誠直也が特別出演し、話題を呼びました。ヒロインである王女フリージア役には、当時活躍していた小向美奈子が抜擢されています。

BGMは羽田健太郎が担当。テレビシリーズとは別に、本作品のためにフルオーケストラによる新規録音された楽曲が使用されています。

ストーリー

物語は、少年時代のアスカが賢者アクガルから王女フリージアと2匹の爆竜の話を聞かされたことから始まります。

現代、夏休みを満喫していたアバレンジャーの前に、謎の女性が現れます。その女性は、ヘキサノイドハナビキニキビーナスに襲われ、笑里はビーナス像にされてしまうのです。アバレンジャーは女性を救出しますが、彼女は王女フリージアでした。

フリージアは、エヴォリアンが半年前に2匹の爆竜、カスモシールドンとカルノリュータスを封印した氷山をアナザーアースに送り込んだことを明かします。

東京へ向かう途中、再びハナビキニキビーナスが出現。凌駕とフリージアは東京へ、幸人、らんる、アスカはハナビキニキビーナスと戦うことになります。この戦闘で、幸人は縮小され、らんるは100人に増殖させられてしまうという事態に陥ります。

一方、東京に到着した凌駕たちは、テレビで2匹の爆竜が日本に上陸したことを知ります。さらに、フリージアが持つ聖なる剣バクレイザーの欠片がテレビ朝日のスタジオにあることが判明します。彼らの前にジャンヌが立ちはだかり、物語はクライマックスへと向かいます。

登場人物とメカニック

本作では、王女フリージア、賢者アクガル、ヘキサノイドハナビキニキビーナス、ガルヴィディといった個性豊かなキャラクターが登場します。それぞれの役割や能力、デザインなどに注目しましょう。特に、ハナビキニキビーナスは、6つの要素を組み合わせた特殊なヘキサノイドであり、そのデザインにもこだわりが見られます。

戦闘メカニックとしては、アバレンオー、キラーオーの合体形態であるキラーアバレンオー、そして悪の戦闘巨人バクレンオーが登場します。キラーアバレンオーは、アバレンオーとキラーオーが爆竜と合体することで、圧倒的な戦闘力を誇ります。また、バクレンオーはカルノリュータスとカスモシールドンが合体した強力な敵です。

音楽

エンディングテーマ「We are the ONE 〜僕らはひとつ〜」は、串田アキラと森の木児童合唱団が担当。前作と同様に、登場人物たちが踊るエンディングシーンが見どころです。挿入歌「爆竜戦隊アバレンジャー」は遠藤正明が歌っています。

その他

本作は、時系列的には『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』のアスカの項に記載されている8月に位置づけられています。また、『名探偵コナン』のエピソードにも登場するなど、様々なメディアでその存在感を示しています。DVDや漫画作品など、多様な媒体展開もされています。

本作は、アバレンジャーの個性的なキャラクター、迫力あるアクションシーン、そして魅力的なストーリーが詰まった作品です。スーパー戦隊シリーズファンはもちろん、特撮映画ファンにもおすすめできる1本と言えるでしょう。

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