爆笑ダイヤモンドショー

『爆笑ダイヤモンドショー』は、フジテレビ系列局で放送された公開形式の演芸番組です。寄席演芸の人気が高まり始めた1960年代中頃に登場し、二度にわたり放送されました。

最初の放送期間である第1期は、1965年10月3日から1966年4月10日にかけて、毎週日曜日の19時30分から20時00分に放送されていました。この時期、寄席ブームが起こりつつありましたが、本番組はその中で「寄席」という言葉をタイトルに使用せず、あえて「ショー」と冠した点が大きな特徴でした。また、番組セットも一般的な寄席の雰囲気を再現するものではなく、独自のデザインを採用することで、他の類似番組との違いを明確に打ち出していました。

番組は毎回、選りすぐりの寄席芸人たちが二組出演し、彼らの得意とする漫才や落語、その他の様々な演芸を披露する形式でした。観客の前で行われる公開収録ならではのライブ感が魅力の一つだったと言えるでしょう。第1期の放送では、視聴者参加型の企画も設けられていました。番組内で出題される投稿クイズに正解すると、抽選でダイヤモンドの指輪がプレゼントされるという、番組名にふさわしい豪華な特典があり、視聴者の関心を惹きつけました。

第1期の司会は、当初人見明氏が務めましたが、後に東京ぼん太氏に交代しています。

一度放送を終了した後、およそ1年9ヶ月のブランクを経て、番組は復活を果たします。第2期は1968年1月7日から同年9月29日までの期間、放送されました。この復活は、それまで同時間帯に放送されていた『リッカー スクラム歌合戦』の後番組として実現したものです。そのため、第2期はリッカーミシンの一社提供番組として放送されました。

第2期の放送時間は、第1期から変更され、毎週日曜日の19時00分から19時30分となりました。司会も一新され、この時期は人気お笑いトリオであるトリオ・スカイライン（東八郎氏、原田健二氏、小島三児氏）が担当し、番組を盛り上げました。トリオ・スカイラインは、この番組以外にもフジテレビの様々な演芸番組で司会を務めており、当時の演芸番組における人気司会者として知られています。

『爆笑ダイヤモンドショー』は、寄席ブームの黎明期において、独自のスタイルで演芸を提供した番組として、当時の視聴者に親しまれました。

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