爾波神社

爾波神社 (にわじんじゃ) の概要

爾波神社は愛知県一宮市に位置する歴史深い神社です。この神社の旧社格は郷社であり、地域における重要な信仰の対象となっています。また、式内社としても知られ、尾張国丹羽郡に位置する「尓波神社」として文献に記録されています。この神社は丹羽郡の総社とされており、地域の守護神として多くの人々に崇められてきました。

創建の歴史

創建についてはその正確な時期は明らかではありませんが、701年（大宝元年）に創建されたとする説があります。この神社は、過去にこの地に勢力をもった尾張丹羽臣が、自らの祖先である神八井耳命を祀るために建てたと伝えられています。創建当初は「尓波神社」と呼ばれていましたが、鎌倉時代以降には「丹羽天神」や「丹羽大神」、さらには「爾波天神」といった名称でも知られるようになりました。

変遷と再建の歴史

1537年（天文6年）には、残念ながら戦乱によって社殿が焼失するという悲劇がありました。しかし、再建は行われ、その後1666年（寛文6年）に発生した洪水によって再び社殿が損壊することになります。このとき、現在地に移転し、臨済宗の寺院である恵日山東光寺の境内内に再建されました。この際、神社の名称も「明神社」と改称されることとなりました。

1870年（明治3年）になると、再び「爾波神社」へと名称が戻され、1872年（明治5年）には郷社となります。その後もこの神社は地域の信仰の拠り所としての役割を果たし続けましたが、1945年（昭和20年）7月28日に発生した太平洋戦争の空襲により、社殿は全て焼失してしまいました。現在の社殿は、その後1948年（昭和23年）に再建されたものです。

祭神

爾波神社の祭神である神八井耳命は、尾張丹羽臣の祖先神とされ、この地域における信仰の中心となっています。この神を祀ることで、地域の人々は日々の平穏や繁栄を願い、神社を訪れる神事や祭りが行われています。

交通アクセス

爾波神社へのアクセスは、名鉄バスを利用すると便利です。「丹羽」バス停で下車し、そこから徒歩約10分の距離に位置しています。また、名古屋鉄道名古屋本線と尾西線の名鉄一宮駅、そして東海道本線の尾張一宮駅からは「宮田本郷（丹羽経由）」行きのバスを利用でき、アクセスは非常に良好です。これらの交通機関を利用することで、容易に神社を訪れることができます。

爾波神社は、地域の歴史や信仰が色濃く反映された神社です。その価値ある文化遺産として、今後も多くの人々に親しまれ続けることでしょう。

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