片奈連絡線

片奈連絡線の概要

片奈連絡線（かたなれんらくせん）は、京都府京田辺市の京田辺駅から同府城陽市の長池駅までをつなぐ計画中の鉄道路線です。全長約5.2キロメートルのこの路線は、西日本旅客鉄道（JR西日本）の片町線と奈良線を結ぶものとなります。

計画の歴史

この路線に関する構想は1962年にさかのぼります。当初は鉄道敷設法の別表第80号ノ2に「京都府広野ヨリ大阪府長尾ニ至ル鉄道」として記載されていましたが、具現化には至りませんでした。国土交通省は、交通の利便性と連絡性を向上させるため、さらなる具体的な計画を検討してきました。

1989年5月に提出された運輸政策審議会の答申第10号では、2005年までに整備すべき路線として片奈連絡線が挙げられていました。しかし、2004年の近畿地方審議会の答申第8号には含まれておらず、以降、目立った進展は見られませんでした。

近年の動向

2017年には、片町線・松井山手駅周辺での北陸新幹線の敦賀駅から新大阪駅への延伸計画が発表され、これに関連して京田辺市の当時の市長である石井明三が「地域開発への寄与が期待される」とのコメントを出しました。しかし、2019年には、学研都市線沿線の自治体からなる期成同盟会がJR西日本に対し、現在のダイヤで十分に運行が可能であることから複線化や増発の計画は難しいとの回答を受けました。

期成同盟会は、片奈連絡線の早期建設に向けた陳情も行っており、地域の交通ネットワークを強化するための重要なステップとして位置付けられています。

周辺の整備計画

長池駅は、片奈連絡線の建設を前提にした南側の交通広場整備計画が提案されています。また、京都府や宇治市もこの路線整備を一環として都市整備計画に取り入れており、地域の発展に向けた取り組みが進行中です。

片奈連絡線の実現は、京田辺市と城陽市をはじめとする地域の交通利便性向上に寄与し、観光やビジネスの発展にもつながることが期待されています。具体的な開業時期や詳細な計画については今後の動向に注目が集まります。

関連項目

• - 未成線

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