片山正英

片山 正英の略歴

片山正英（かたやままさひで、1914年2月17日 - 2005年3月22日）は、昭和期の日本における農林官僚かつ政治家であり、参議院議員や林野庁長官として活躍した人物です。彼の生涯は、宮城県仙台市で始まり、1939年に東京帝国大学農学部林学科を卒業するところから幕を開けます。これを契機に農林省に入省し、長いキャリアを通じて多くの重要な職務を担いました。

略歴と公職

片山は、入省後すぐに山林局、林野庁、経済審議庁などで勤務し、特に群馬県内では林務部長、さらに林野庁業務部長を歴任します。これらの役職を通じて、農林省の政策形成に大きく寄与しました。そして、1967年から1970年にかけて林野庁長官として在任し、退官後もその影響力を保ちました。

1971年、片山は第9回参議院議員通常選挙において自由民主党公認で全国区から出馬し、見事に初当選を果たしました。この選挙では、19人の関係者が買収や文書違反で逮捕されるという波乱がありましたが、片山は議員生活をスタートさせました。

1977年には第11回通常選挙で再選され、連続2期の参議院議員として活躍します。その間、彼は第2次田中角栄内閣の科学技術政務次官、三木内閣および福田赳夫内閣の農林政務次官など多くの要職を歴任します。また、自民党の各種委員会や、文教委員長を務め、その能力と実績が評価されました。

最後の年まで

さらに、日本林業協会の副会長としても活動し、林業の振興に力を注ぎました。これにより彼は日本の林業界における重要な人物としての地位を確立しました。後に日本林業協会名誉会長に就任し、その功績が広く認められました。

片山は1984年に春の叙勲にて勲二等旭日重光章を受章し、2005年3月22日、91歳という長い人生を全うします。死去に際して、その業績を称え正四位に叙されました。彼の生涯は、日本の農林行政と林業の発展に寄与した歴史的なものとして、今も多くの人々に記憶されています。

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