片桐麻美のオールナイトニッポン

片桐麻美のオールナイトニッポン

『片桐麻美のオールナイトニッポン』は、ニッポン放送の深夜番組『オールナイトニッポン』木曜2部（毎週木曜日27:00 - 29:00）で、1988年1月7日から1989年5月25日まで放送されていたラジオ番組です。

概要

パーソナリティは、シンガーソングライターの片桐麻美。1987年11月にデビューしたばかりの彼女にとって、この番組が初のラジオレギュラー出演となりました。番組は基本的に彼女一人で進行していました。

番組の構成は、片桐麻美自身やリスナーの日常生活からテーマを拾い上げ、フリートークやコーナーが展開されるスタイルが中心でした。番組の雰囲気は、彼女自身のキャラクターを反映した、淡々とした落ち着いたものだったと言われています。しかし、笑う場面では声が裏返るなど、意外な一面も垣間見せていました。

リスナーからのメッセージは封書で送られてくるものが多く、中には便箋10枚にも及ぶ長文の手紙もあったそうです。彼女はそれらの手紙を全文読み上げ、丁寧に答えていたため、一通の手紙にかなりの時間を費やすこともありました。手紙の内容に真剣に向き合い、沈黙したり、「うーん…うーん…」と何度も言葉を探し、考え込む時間が長かったため、番組スタッフからは「放送事故寸前」と心配されていたそうです。

1989年5月25日深夜の最終回では、通常通りのコーナー進行の後、エンディング前に自身の楽曲『わたしのうた』を弾き語りで披露しました。そして、「みんなどうもありがとう」という感謝の言葉で番組を締めくくりました。

オープニングテーマ曲は、エルトン・ジョンの『Your Song（僕の歌は君の歌）』でした。

主なコーナー

今週見た聞いた名言格言：リスナーが見たり聞いたりした名言や格言を紹介するコーナー。
麻美ちゃんと歯を磨こう：旭川歯科学院専門学校に通っていた片桐麻美自身の経験を生かした、歯に関する情報やリスナーからの質問に答えるコーナー。
愛のケーススタデー：愛の告白の言葉をリスナーと考え、提案するコーナー。（コーナー名は“スタディー”ではなく“スタデー”）。
夜明けのコーヒー：恋人の作り方をリスナーと考え、様々なシチュエーションやアプローチを提案するコーナー。
みそひともみじ：あるテーマに沿った短歌や川柳をリスナーから募集し、紹介するコーナー。
方言あいうえお：全国各地の面白い方言をリスナーから募集し、紹介するコーナー。
悲しい浮き袋：自分の存在が浮いていると感じる人や、浮いてしまったエピソードをリスナーから募集し、共感したり、アドバイスを送るコーナー。
心の季節：リスナーの心の変化や季節の移り変わりを感じさせるエピソードやメッセージを紹介するコーナー。

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