牛の吉田君

牛の吉田君

牛の吉田君（うしのよしだくん）は、千葉県東金市出身のホルスタインの雌牛で、動物タレントとして活躍しました。日本の動物タレントの草分け的存在として知られています。現在は、千葉県市原市の市原ぞうの国に埋葬されています。

プロフィール

吉田君は、ビートたけしさんが司会を務めたフジテレビのバラエティ番組『オレたちひょうきん族』のスタッフを通じて、千葉県東金市の酪農家（この酪農家は吉田君のお父さんとして『ひょうきん族』にも出演）に依頼し、テレビ出演が実現しました。「吉田」という語感が「牛だ」に似ていることから、「吉田君」と名付けられました。

実は、吉田君は2頭存在しており、最初の吉田君はわずかな出演にとどまりました。「吉田君」として広く認識されているのは2代目の吉田君です。2代目の吉田君は、『ひょうきん族』をはじめ、『日刊アルバイトニュース』や『東京サマーランド』などのCM、さらには『ドリフ大爆笑』など、数多くの番組に出演しました。また、吉田君のお父さんも、日本旅行「赤い風船」のCMに山田邦子さんと共演しています。

当時、市原ぞうの国の経営者であった坂本小百合さんが吉田君のマネージャーを務めており、収録の際には毎回車で吉田君を送迎していました。

1989年、吉田君は坂本さんに引き取られ、お父さんの牧場から湘南動物プロダクション（現在の市原ぞうの国、2代目法人とは別会社）に移籍しました。

吉田君は生涯で3頭の子牛を産みましたが、いずれも雄牛だったため、食肉肥育用に出荷され、子孫を残すことはありませんでした。死後、吉田君の本名が「ナナ」であったことが判明しました。

死去とその後

吉田君は1990年に23歳で老衰により息を引き取りました。最期を看取った獣医師は、「こんなに長生きして天寿を全うしたホルスタインを初めて見た」と述べています。一般的にホルスタインの寿命は15年から20年程度と言われており、23歳まで生きた吉田君はかなりの長寿だったと言えるでしょう。

吉田君の飼い主であり、「吉田君のお父さん」として親しまれた安川勝司さんは、その後、竜巻によって牛舎が被害を受けたことをきっかけに酪農を廃業し、米農家に転身しました。安川さんは、2002年4月28日に66歳で亡くなられています。

関連楽曲

真梨邑ケイさんの楽曲「Definitely Yours」は、吉田君のお父さんに捧げられた歌です。作詞はDIANE SILVERTHORN、作曲は山本俊彦（TOSHIHIKOYAMAMOTO）が担当しました。この曲は、1983年に発売された真梨邑さんのアルバム『THE MAN I LOVE』に収録されています。

脚注

注釈

特になし

出典

特になし

関連項目

ホルスタイン
オレたちひょうきん族
市原ぞうの国
ウズシオタロー - 吉田君と同僚だった動物タレント

外部リンク

* 市原ぞうの国

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