牛原寛章

牛原 寛章

ジャパンラグビーリーグワンの強豪、コベルコ神戸スティーラーズに所属する牛原寛章（うしはら ひろあき）は、1993年1月17日生まれのプロラグビー選手です。主にフォワード第三列の中心であるフッカー（HO）として、チームのスクラムやラインアウトを支える重要な役割を担っています。福岡県で生まれ育ち、その強靭なフィジカルとラグビースキルは幼少期から培われてきました。ニックネームは「うっしー」としてチームメイトやファンに親しまれています。身長173cm、体重103kgという、フッカーとしては標準的ながらも力強さを感じさせる体格を持っています。

キャリア

牛原選手のラグビーキャリアは、佐賀県立佐賀工業高等学校で本格化しました。同校は全国有数のラグビー強豪校として知られており、厳しいトレーニングを通じてその才能を磨きました。高校時代には、将来有望な選手として高校日本代表候補にも選ばれるなど、早くからその実力が注目されていました。

高校卒業後、ラグビーの伝統校である明治大学に進学しました。明治大学ラグビー部「紫紺のジャージ」に袖を通し、大学選手権優勝を目指すチームの一員として活躍。特に2014年には、チームをまとめる重責である寮長を務め、精神面でもリーダーシップを発揮しました。大学での4年間で、ハイレベルな環境の中で選手としての基礎を固め、卒業後のプロキャリアへの道を切り開きました。

大学を卒業した2015年、当時のトップリーグに加盟していたNTTドコモレッドハリケーンズ（現在のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪）に入団し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。加入後しばらくはチームに馴染む期間がありましたが、2016年10月1日に行われたトップウェストA（下部リーグ）のユニチカ・フェニックス戦で途中出場し、公式戦デビューを果たしました。NTTドコモでは着実に経験を積み重ねました。

その後、2022年には同じくリーグワンに所属する豊田自動織機シャトルズ愛知へ移籍。新たな環境で自身の強みを発揮し、チームのフッカーとして貢献しました。そして2023年、ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1に属するコベルコ神戸スティーラーズへの移籍が発表されました。強豪クラブで更なるレベルアップを目指し、激しいポジション争いの中で自身の存在感を示しています。

また、国際舞台ではU20日本代表に選出された経験を持っています。世界の同世代のトッププレーヤーたちとの対戦を通じて、貴重な経験を積みました。この経験は、その後のキャリアにおいて大きな財産となっています。

ポジション：フッカー（HO）について

フッカーは、ラグビーのフォワードにおける最前列のポジションの一つです。スクラムではプロップに挟まれる形で中央に位置し、ボールを投入する重要な役割を担います。また、ラインアウトにおいてはスローワーとして正確なボール供給が求められます。さらに、フィールドプレーでも積極的にボールキャリアとして突進したり、ディフェンスラインを突破したり、あるいはブレイクダウンに素早く反応してボールを確保するなど、攻守両面で極めて運動量の多いポジションです。牛原選手の103kgの体重は、スクラムにおけるパワーの源泉となり、またラインアウトでの正確なスローイングはチームの攻撃の起点となります。

まとめ

佐賀工業高校、明治大学というラグビーの伝統校で育成され、NTTドコモ、豊田自動織機を経て、現在はコベルコ神戸スティーラーズで活躍する牛原寛章選手。U20日本代表経験も持ち、フッカーとしてチームに貢献する彼の今後のパフォーマンス、特にコベルコ神戸スティーラーズという新しい環境での更なる飛躍に期待が寄せられています。

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