牛島 (香川県)

牛島の魅力

牛島は香川県丸亀市にある小さな島で、周囲の長さは約4.2km、面積は0.84平方キロメートル、標高95mの特徴を持っています。この島は丸亀市の北から7.7kmの位置にあり、塩飽諸島の中でも4番目に小さい島です。島の名称の由来には、牛がかつて放牧されていたことや、島の形が横たわる牛に似ているという説があります。

島の中には里浦と小浦の2つの集落があり、主な産業はノリやワカメなどの養殖漁業、そして温暖な気候を活かした温州ミカンの栽培です。特に、江戸時代には「内海の海上王」と称された丸尾五左衛門の廻船の拠点となっていましたが、近年は人口が減少し、2018年4月1日の時点での人口はわずか5世帯8人です。

主要な出来事

1979年3月22日、牛島の沖合で発生した衝突事故では、タンカーと貨物船が衝突し、一部の原油が流出。これによりオイルボールが海岸に漂着するという事態が起こりました。これは牛島にとっても記憶に残る出来事となっています。

交通アクセス

牛島へのアクセスは主に丸亀港からの旅客船を利用します。丸亀港から本島への旅客船の中で、1.5往復が牛島に寄港しています。本島から牛島までも1往復が運航されており、それぞれの所要時間は丸亀港から里浦港まで約15分、本島港から里浦港まで約5分です。ただし、島内にはバスやタクシーなどの公共交通機関がないため、住民は主に徒歩での移動となります。

島内の施設

牛島内には、郵便局や金融機関、教育施設、医療機関などは存在しておらず、日用品や食料品を購入する場所も自動販売機もありません。こうした施設の不足から、住民の生活は非常に自給自足的です。

里浦港は島の玄関口として、丸亀および本島への旅客船が発着します。また、島の避難場所として利用されている「丸亀市牛島集会場」もあります。里浦集落の奥には「極楽寺」があり、ここには江戸時代に鋳造された梵鐘があるとして、丸亀市の指定文化財に指定されています。また、池神社や赤灯台（牛島灯標）も観光スポットの一つです。

島で唯一の宿泊施設である「アイランドガール」は、訪問者にとって貴重な存在です。ここでの滞在を通じて、牛島の自然や文化に触れる体験が得られます。

牛島はその小さな面積にもかかわらず、独自の魅力と文化を持つ場所です。訪れる人々は、静かで穏やかな島の生活を体験しながら、自然と人々の温かさに触れることができます。このように、牛島はその独特の特徴により、訪問者に特別な思い出を与える島として知られています。

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