丸亀港

丸亀港の概要

丸亀港（まるがめこう）は香川県丸亀市にある地方港湾で、地域の防災機能強化港にも指定されています。江戸時代には金刀比羅宮の玄関港として栄え、四国最大の港として発展した歴史を有しています。現在、この港は蓬莱町の臨海工業地帯の開発により、工業輸送が活発で大型船が頻繁に行き交う工業港としての側面を持っています。それに加えて、塩飽諸島へのフェリーも運行しており、旅客港としても重要な役割を果たしています。

港の施設

丸亀港にはいくつかの主要な施設があり、各地域ごとに役割が異なります。

• - 蓬莱町: 東ふ頭、西ふ頭、南ふ頭があり、主に工業関連の大型船が停泊します。
• - 昭和町: 昭和町ふ頭や東ふ頭、造船所が位置し、丸亀港昭和町防波堤灯台もこのエリアにあります。
• - 福島町: 重要な旅客施設であるフェリーバースや丸亀港合同待合所、さらにみなと公園と太助灯籠もここにあります。

旅客航路

丸亀港は多くの旅客航路も抱えており、以下のフェリーや旅客船が運行しています。

• - 本島汽船:

- フェリー「ほんじま丸」: 丸亀港から本島行き。
- 旅客船「にじまる」: 丸亀港から牛島経由で本島へ。

• - 備讃フェリー:

- フェリー「ひろておん」: 丸亀港から広島、手島、小手島行き（2023年2月19日運航開始）。
- 旅客船「ニュービサン」: 丸亀港から広島、手島、小手島へ。

交通アクセス

丸亀港へのアクセスは非常に便利で、予讃線の丸亀駅から徒歩わずか5分で太助灯篭に到達でき、さらに徒歩3分でフェリーの乗り場に辿り着くことができます。

歴史

丸亀港の歴史は鎌倉時代まで遡ります。この時期にはすでに丸亀浦として成立していました。江戸時代中期以降、金刀比羅宮の玄関港としての役割が強化され、大坂への綿の積出港としても機能しました。定期的な月参船や廻船が運航され、大坂港との往来が活発でした。特に、1806年（文化3年）と1833年（天保4年）には福島湛甫や新堀湛甫による大規模な港の整備が進み、四国一の港と称されるようになりました。

太助灯籠

太助灯籠は新堀湛甫の整備当時に建設された大型の銅灯籠です。この灯籠は寄進者の名から名付けられ、丸亀の象徴的存在として地元の人々に親しまれています。

周辺の観光地

また、丸亀港周辺には観光地も多く存在します。うちわの港ミュージアムやオークラホテル丸亀、丸亀平井美術館など、訪れる価値のあるスポットが点在しています。これらを訪れることで、港の歴史や文化をさらに深く理解できることでしょう。

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