牛島信

牛島信

プロフィール

牛島信（うしじま しん）は、1949年9月30日生まれの日本の弁護士、小説家、そして元検察官です。宮崎県小林市出身で、広島大学附属中学校・高等学校を経て、1975年に東京大学法学部を卒業しました。

検察官から弁護士へ

東京大学卒業後、東京地方検察庁の検事を務めましたが、1979年に退官し、弁護士としての道を歩み始めました。アンダーソン・毛利・ラビノウィッツ法律事務所に所属した後、1985年に自身の事務所である牛島総合法律事務所を設立しました。

弁護士としての活躍

牛島氏は、M&A（企業の合併・買収）やコーポレートガバナンス（企業統治）、知的財産、国際訴訟、雇用・労働関連など、多岐にわたる分野で数多くの案件を担当してきました。特に、敵対的買収における防衛側の弁護士として、その手腕を発揮しています。例えば、オリジン東秀に対するドン・キホーテの敵対的買収では、ホワイト・ナイト（友好的な買収者）としてイオン側の弁護士を務め、買収を成功に導きました。また、王子製紙による北越製紙への敵対的買収では、北越製紙側の弁護士として、こちらも買収を阻止することに成功しています。これらの実績から、企業法務におけるトップ弁護士の一人として広く知られています。

企業役員としての活動

弁護士としての活動に加え、牛島氏は日本生命の社外取締役、朝日工業社の社外監査役も務めています。企業経営にも深く関わり、その豊富な知識と経験を活かして、企業の成長と発展に貢献しています。

小説家としての顔

1997年には『株主総会』で小説家としてデビューし、ベストセラー作家となりました。経済小説を中心に執筆しており、『あの男の正体』『社外取締役』『少数株主』など、数々の作品を発表しています。これらの小説は、企業の内部事情や経済活動の裏側をリアルに描き出し、読者を魅了しています。また、『常識崩壊』や『日本よ、いったい何を怖れているのか』といったエッセイも執筆しており、社会問題に対する鋭い視点も示しています。近年では、『身捨つるほどの祖国はありや』を刊行するなど、幅広い分野で執筆活動を続けています。

主な作品

『株主総会』
『株主代表訴訟』
『買収者』
『取締役会決議』
* 『常識崩壊』


牛島信は、弁護士、企業役員、小説家として、それぞれの分野で卓越した才能を発揮し、社会に大きな影響を与え続けている人物です。

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