牧勝彦

牧 勝彦について

牧勝彦（まき かつひこ）は、1943年1月3日に愛知県豊橋市で生まれた元プロ野球選手です。ポジションは投手で、主に阪神タイガースや東京オリオンズで活躍しました。

学生時代

豊橋市にある豊橋工業高校で野球を学ぶ中で、彼はエースピッチャーとしての地位を確立しました。1960年の夏の甲子園県予選では決勝戦まで進みましたが、享栄商業高の強力なバッテリーを擁する吉山智久、辻恭彦に敗れ、甲子園出場の夢は叶いませんでした。同校には、広島カープで活躍した鈴木宇成が同級生としていました。

プロ入りと阪神タイガース

1961年、牧は阪神タイガースに入団しました。ルーキーとして迎えたシーズンでは、速球とスライダー、ドロップ、シュートを武器に23試合に登板し、防御率は2.00という素晴らしい成績を記録しました。5月には初めて先発としてマウンドに上がり、将来への期待が高まりました。翌1962年には、東映フライヤーズとの日本シリーズに出場しており、この頃から彼の名は広がっていきました。

1963年にはさらに成績を上げ、36試合に登板して8勝を挙げ、防御率は2.33を記録しました。しかし1964年には成績が振るわず、シーズン終了後に谷本稔とのトレードで東京オリオンズへ移籍することになります。

東京オリオンズでの活躍

移籍初年度の1965年、牧は東京オリオンズにおいても選手としての実力を示しました。前年度の成績が振るわなかったにもかかわらず、彼は小山正明と坂井勝二に次ぐ先発投手の一角として起用され、9勝をあげました。この年には自己最多となる42試合に登板しています。次の1966年シーズンでも4勝を挙げるなど、持ち味を発揮しましたが、その後は次第に登板数が減少し、1968年のオフには退団を余儀なくされました。

グローバルリーグへの参加

1969年、牧は中南米で新設されたグローバルリーグの東京ドラゴンズに参加しました。同じく森徹や矢ノ浦国満らと共に新たな挑戦をしましたが、リーグは財政的な問題を抱え、すぐに帰国することになりました。

成績と背番号

彼のプロキャリアにおける背番号は、1961年から1963年まで34、1964年は47、1965年から1968年までは19でした。

まとめ

牧勝彦は、名門阪神タイガースや東京オリオンズで活動した投手であり、そのキャリアを通じて印象的な成績を収めました。入団当初こそ注目されたものの、その後はさまざまな環境の変化にも対応した選手として野球界に名を刻んでいます。

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