牧野和夫

牧野 和夫 (まきの かずお)

牧野和夫は、1958年生まれの日本の著名な弁護士および弁理士です。彼は琉球大学法科大学院、関西学院大学法学部・商学部、そして同志社大学商学部の兼任講師を務めており、法律教育や実務においての経験を豊富に持っています。

経歴

東京都品川区で生まれ育った彼は、1981年に早稲田大学法学部を卒業しました。その後、ジョージタウン大学法スクールで法学修士を取得し、米国のミシガン州で弁護士として登録しました。最初にいすゞ自動車法務部課長として企業法務に従事し、その後、Apple Computer株式会社で法務部長を任されました。

彼の教育者としてのキャリアは、様々な大学での講義を経て発展しました。早稲田大学大学院、関西学院大学大学院、明治学院大学法学部、駒澤大学法学部などで講師を務め、2000年には国士舘大学法学部とその法学研究科の助教授に就任しました。2002年には同教授に昇進し、さらに2004年には尚美学園大学大学院の客員教授、2005年には大宮法科大学院大学教授として教鞭を執りました。また、東京理科大学大学院で知的財産戦略専攻の客員教授を務めるとともに、英国ウェールズ大学経営大学院でもMBAプログラムの教授を兼任しています。彼は、2010年に大宮法科大学院大学の客員教授となり、内閣の司法制度改革推進本部での法曹養成検討委員も務めました。さらに、芝綜合法律事務所に顧問として関わっています。

著書

牧野和夫は、多数の著書を執筆しており、その多くがビジネス法務や知的財産権に関するものです。代表的な著作には、次のようなものがあります：

• - 『「法律英語」ハンドブック』（1999年、プロスパー企画）
• - 『電子商取引法とビジネスモデル特許』（2000年）
• - 『ネットビジネスの法律知識』（2001年）
• - 『個人情報保護法ハンドブック』（2005年）
• - 『アメリカ特許訴訟実務入門』（2009年）

また、共著や編著も手掛けており、法的な知識の普及に尽力しています。共著書には『判例国際インターネット法』や『ビジネスモデル特許』が含まれ、多くのビジネスパーソンや法律関係者にとって貴重な参考資料となっています。

翻訳者としての活動

牧野氏は翻訳者としても活動しており、アメリカの法制度に関する書籍を日本語に翻訳しています。中でも、トニ・M・ファインの『入門アメリカ法制度と訴訟実務』や、マーシャル・A・リーファーの『アメリカ著作権法』は、法務関係者にとって非常に有用なリソースとされています。

まとめ

牧野和夫は、日本の法律界における貴重な存在であり、教育と著作を通じて法的知識の普及に努めています。その広範な経験と専門知識は、多くの学生や法律実務家に影響を与え続けています。

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