特殊作戦軍 (ロシア連邦)

特殊作戦軍の概要

特殊作戦軍（SSO）は、ロシア連邦軍の中でも特に精鋭とされる部隊で、2009年から編成が始まり、2013年に正式に創設されました。この部隊は、ロシア連邦軍参謀本部の指揮のもとで運用されており、現在約2000人の隊員が所属しています。

SSOの主な任務は、高度な特殊作戦を実行することです。戦闘の実績としては、2014年のウクライナ東部紛争で初めての実戦経験を持ち、続いてシリア内戦において複雑なミッションを成功させました。特に巡航ミサイルの攻撃目標の選定や重要な標的の暗殺、敵部隊への強襲作戦など、多岐にわたる任務をこなしています。

装備

SSOの装備は主にロシア製の兵器が中心ですが、米国製の装備品も取り入れています。代表的な武器にはAK-74があり、また、グロックシリーズの拳銃なども広く使用されています。さらに、FASTヘルメットを参考に開発されたLSHZ 1+ヘルメットの使用も確認されており、現代的な戦闘装備を整えています。

主な戦歴

特殊作戦軍は数々の重要作戦に参加しています。以下にその一部を紹介します。

• - 2014年: クリミア半島侵攻作戦に参加し、大きな役割を果たしました。
• - 2015年: ロシアの軍用機が撃墜された際、フライト・レコーダーを回収するために配置されました。
• - 2016年: シリアのパルミラの戦いに参加し、戦闘の一助となりました。
• - 2017年: ある指揮官を含む16名の隊員がイスラム過激派約300人を排除し、その功績によりロシア連邦英雄の金色勲章が授与されました。

編成

特殊作戦軍は、複数の特化したセンターを持っています。主なセンターは以下の通りです。

• - 特殊作戦センター "Kubinka-2"
• - 特殊用途センター "Senezh"
• - 第561海上救助センター
• - 第344陸軍航空戦闘センター
• - 特殊用途センター "Terskol"
• - 第54特殊偵察センター

SSOは、その訓練と実績から他の特殊部隊とも並ぶ、或いはそれを越える存在感を持っています。また、その活動は国際的にも注目されており、依然として特殊部隊による戦闘の進化の一環として機能しているのです。

本部隊は、様々な戦場での経験を積みながら、情報戦、心理戦、極秘作戦を巧みに融合させ、今後もその存在感を増していくことでしょう。

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