狩野ほのか

狩野ほのか - 日本の女子プロボクサー

狩野ほのか（かのう ほのか、1994年11月8日生まれ）は、東京都世田谷区出身の女子プロボクサーであり、現在女子日本アトム級王者、及びOPBF東洋太平洋同王者として知られています。ボクシングキャリアの他にも、彼女はスポーツに対する深い情熱を持つ人物です。

来歴

5歳の頃、狩野は少年野球チームに参加し、中高一貫校に進学すると女子硬式野球部の一員として活動を開始しました。しかし厳しい上下関係に悩むこととなり、また練習中にボールが鼻に当たって骨折した影響もあり、中学1年生の途中で公立中学に転校し、野球から距離を置きました。その後、東工大附属科学技術高校を経て、早稲田大学理工学部に推薦入学し、再び女子野球部に参加しますが、学業に影響が出てしまい3年で中途退学することとなります。

大学中退後はボートレーサーを志し、養成所の試験に挑戦するも、最終選考まで残ることができながらも不合格となります。この過程で、ボートレーサーになるためのトレーニングとしてボクシングを始めます。その際、ボクシングの資格要項を確認し、日本ボクシングコミッションのA級ライセンス取得者が試験を免除されることを知った彼女は、プロボクサーを目指す決意をします。

狩野はプロテストを2回目で合格し、最初の所属ジムとして世田谷オークラボクシングジムを選びました。2019年3月13日に後楽園ホールで行った沖亜衣とのアトム級4回戦でデビューし、鮮やかなTKO勝利を収めました。続いての試合では引き分けとなりますが、徐々に着実にキャリアを積み重ねていきます。

その後、彼女は数々の試合を重ねます。2020年には鈴木月歩に対して3-0判定勝利を収め、2021年には細田めぐみと再戦、そして2022年5月にはダイレクトリマッチで勝利を収めます。しかし、同年9月にはWBO女子アジア太平洋アトム級王座決定戦で初の敗北を経験しました。

2023年にはモンブランみきとの日本アトム級王座決定戦で優勝を果たし、初めてのタイトル獲得に成功。さらに、TEAM10COUNTに移籍した後も成果を上げ続け、移籍初戦では王座初防衛戦を成功させました。

2023年12月には日本の坂本望愛と対戦し、日本アトム級王座の2度目の防衛を果たすとともに、OPBF東洋太平洋王座も獲得しました。このように狩野は多岐にわたる経験を持ち、挑戦を続けるアスリートとしての姿勢が光ります。

戦績

彼女の戦績は、10試合を戦い、7勝（2KO）、1敗、2分となります。獲得したタイトルは、第5代女子日本アトム級王座、および第6代OPBF女子東洋太平洋アトム級王者です。

結び

狩野ほのかは、女子ボクシング界において、その実力と魅力を持つ選手として、今後の活躍が非常に楽しみです。彼女の選手としての成長、挑戦は、これからの試合を通してさらに注目されることでしょう。

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