独立小農業者党

独立小農業者党（Független Kisgazdapárt）とは

独立小農業者党（略称: FKgP）は、ハンガリーの右派政党です。正式名称は「独立小農業者・農業労働者・市民党」で、日本語では「独立小地主党」とも訳されます。2006年の総選挙では議席を獲得できませんでした。

結成から人民共和国成立まで

1908年に結成された独立小農業者党は、第二次世界大戦後の最初の選挙で多数の支持を集め勝利しました。党首のティルディ・ゾルターンがハンガリーの首相に就任し、小農業者党が多数を占める国会は1946年に共和国を樹立、ティルディを大統領に選出しました。ティルディの後任にはナジ・フェレンツが首相を務めました。

しかし、当時のハンガリーはソビエト連邦の影響下にあり、国会議員のうち共産党員はごく少数だったにもかかわらず、社会主義内閣の組織を余儀なくされました。1947年には、共産党が小農業者党に対してクーデターを実行。民主的な慣行が完全に廃止されたわけではなく、小農業者党のディンニェーシュ・ラヨシュが首相の座に留まりましたが、共産党は着実に権力を掌握していきました。

1949年、小農業者党は共産主義政党であるハンガリー勤労者党が率いる人民解放戦線に吸収され、解散しました。同年に行われた選挙ではハンガリー勤労者党が勝利し、共産主義によるハンガリー人民共和国が樹立されました。

体制転換後

1988年11月18日、ブダペストで再結成されました。1990年の民主化後初の自由選挙では、反共主義の立場で参加し、386議席中33議席を獲得しました。選挙後、第1党となったハンガリー民主フォーラムと連立政権を樹立しましたが、その後はハンガリー社会党をはじめとする中道左派の勢力が回復する中で党勢は伸び悩みました。

より右派寄りの路線に転換を図ったものの、同様の保守路線を掲げるフィデス＝ハンガリー市民同盟に支持を奪われ、2002年の総選挙では得票率が1％にも満たず、すべての議席を失いました。

党勢の推移

1990年以降の選挙結果については、「ハンガリー」選挙結果（中東欧・旧ソ連諸国の選挙データ）を参照してください。

歴代党首

(党首名)　(在任期間)
(党首名)　(在任期間)
(党首名)　(在任期間)

外部リンク

公式サイト（ハンガリー語）

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