狭心症 (曲)

RADWIMPSの「狭心症」は、2011年2月9日にEMIミュージック・ジャパンから発売されたメジャー10枚目、通算13枚目のシングルです。前作「DADA」から約1ヶ月ぶりのリリースとなりました。タイトルの「狭心症」は心臓病の一種であり、このタイトルが示すように、楽曲全体を重苦しい雰囲気が覆っています。

批評家からの評価

『hotexpress』の山本純氏は、「終始重々しいグルーヴが支配している」と評し、今まで以上にダイレクトな表現を用いるRADWIMPSの覚悟を感じ取っていました。『WHAT's IN?』の柳沢幹夫氏は、楽曲を「しばらくぶりに声を出し、喉の響きを確認するかのような歌い出しから、舌先もめくれる沸点へと這いのぼる、ヘビーでサイケデリックな轟音ロック」と表現。その重たいリズムは、1970年代のジョン・レノンの作品を彷彿させると述べています。

楽曲について

1. 狭心症

野田洋次郎はこの曲について、「ずっと抱いていた圧倒的な劣等感を生まれて初めて言葉にできた曲」と語っています。歌詞に登場する「イワンのバカ」は、ロシアの童話のタイトルです。また、野田はライブでこの曲を歌う前に、「勇気をもって歌わなければいけない曲」と述べており、彼にとって特別な意味を持つ楽曲であることが伺えます。

2. 寿限夢

「寿限夢」は「じゅげむ」と読み、本来の漢字表記は「寿限無」です。受験生を応援する曲として制作されました。しかし、リリース以降、ライブで一度も演奏されたことがありません。

参加ミュージシャン

• - RADWIMPS

- 野田洋次郎 (Vocal & Guitar)
- 桑原彰 (Guitar)
- 武田祐介 (Bass)
- 山口智史 (Drums)

• - Additional Musician

- 日下貴世志 (Chorus)

「狭心症」は、RADWIMPSが新たな表現に挑戦し、より内面的なテーマを掘り下げた作品と言えるでしょう。重厚なサウンドと、Vo.野田の感情のこもった歌声が、聴く人の心に深く響く楽曲です。カップリングの「寿限夢」は、ライブ未演奏という点が、このシングルに更なるミステリアスな魅力を加えています。

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