猫ちぐら (スピッツの曲)

スピッツの楽曲「猫ちぐら」は、2020年6月26日にユニバーサルJより配信限定シングルとしてリリースされました。前作『優しいあの子』から約1年ぶり、配信限定シングルとしては『雪風』以来、約5年ぶりのリリースとなります。

この楽曲のジャケットは、イラストレーターの長崎訓子氏が描き下ろしたものです。また、この後にリリースされたオリジナルアルバム『ひみつスタジオ』には収録が見送られました。リミックスやリカットを除いて、シングル曲がオリジナルアルバムに収録されなかったのは『夢追い虫』以来、22年ぶりとなります。

収録曲は「猫ちぐら」のみで、収録時間は2分59秒です。作詞・作曲は草野マサムネが担当しました。

この楽曲は、発売に先駆けて草野マサムネがパーソナリティを務めるラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』(2020年6月14日放送回)で初公開されました。翌週の放送では、この曲が「ステイホーム期間中にメンバーが一度も顔を合わせず、新曲のデモ音源をデータでメンバーに渡し、各自自宅で練習して、個別に音を重ねて制作された」ことが語られました。

「猫ちぐら」は、スピッツ自身によるセルフプロデュース楽曲です。セルフプロデュースによるシングル曲としては、2000年リリースの「メモリーズ」以来となります。

参加ミュージシャン

草野マサムネ - ボーカル、ギター
三輪テツヤ - ギター
田村明浩 - ベース
﨑山龍男 - ドラムス

この楽曲は、コロナ禍における新しい制作スタイルを試みたスピッツの意欲作と言えるでしょう。メンバーが直接会わずに、データと各々の自宅での作業によって完成させたという点も、この楽曲の特筆すべき点です。また、ジャケットのイラストレーションも楽曲の持つ独特な雰囲気を際立たせています。

スピッツの新たな挑戦と、コロナ禍という特殊な状況下で生まれたこの楽曲は、ファンにとって特別な一曲となりました。また、この楽曲は、今後の音楽制作における新たな可能性を示唆するものとして、音楽業界からも注目されています。

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