三輪テツヤ

三輪テツヤ：スピッツを彩るギタリスト

三輪テツヤは、1967年5月17日生まれの日本のギタリスト、作曲家です。ロックバンド「スピッツ」のメンバーとして、ギターを担当しています。本名、および作詞名義は三輪徹也。静岡県静岡市に生まれ、藤枝市で育ちました。所属事務所はロード&スカイ内のGrass Hopperです。

人物像

身長168cm、血液型はB型。二卵性双生児の姉と、12歳下の弟がいます。既婚者で、一児の父でもあります。毎年変わる個性的な髪型とサングラスがトレードマークで、その変化はスピッツの歴史を物語るほどです。メンバーによると、写真を見るだけで、どの時代のものか判別できるそうです。意外なことに、エビアレルギーを持っています。

来歴

幼少期は転校が多く、茨城県や神奈川県にも住んでいました。小学校6年生の時に、ベースの田村明浩と出会い、幼馴染となりました。中学時代はバレーボール部に所属していましたが、天然パーマが目立つことを嫌がっていました。この頃にギターを始め、田村と共に初めてのバンド「田村バンド」を結成しました。

藤枝明誠高等学校では生徒会長を務め、文化服装学院ファッション工科専門課程アパレルデザイン科を卒業。同校のフォークソング部でドラムの﨑山龍男と出会いました。インディーズ時代は経済的に苦しく、腐ったモヤシを食べ続けた結果、栄養失調になったことがあるものの、その経験がきっかけでアレルギー性鼻炎が治ったというエピソードも持っています。

2006年には肺癌の手術を受けましたが、現在も定期的に通院しながら音楽活動を続けています。2021年のSNS企画では、麺類全般が好物であることを明かしました。

音楽的影響

少年時代はHR/HMファンで、キッスのコピーバンドを結成。レインボーのファンでもあり、特にディストーションギターによるクラシック調のアルペジオに影響を受けました。この経験が、後のアルペジオを得意とするプレイスタイルに繋がっています。また、レゲエからも強い影響を受けており、特にファッション面でその影響が見られます。

音楽活動

アルペジオの名手として知られ、その美しい音色は多くのファンを魅了しています。ブレイク前はアルペジオ一辺倒のプレイスタイルを危惧していたそうですが、「ロビンソン」のヒットを機に自信を持つようになったと語っています。

作曲家としても才能を発揮しており、「月に帰る」「死神の岬へ」「鈴虫を飼う」「リコシェ号」「花泥棒」「宇宙虫」などの楽曲を手がけています。作曲の際には、本名である「三輪徹也」の名義を使用します。デビュー初期には、ギタリストとしての立場を確立したいという動機で作曲をしていたと語っています。

ライブでの動きは派手ではありませんが、演奏は基本に忠実で丁寧です。その確かな技術は、スピッツのサウンドを支える重要な要素となっています。

使用機材

三輪テツヤは、多様なギターを愛用しています。以下に主なギターを紹介します。

Epiphone Casino 1964: 「魔法のコトバ」、「ヘビーメロウ」のMVで使用。
Fender Mustang
Fender Telecaster
Fender Jazzmaster 1961: 「ありがとさん」などのMVで使用。
Gibson Flying V Cherry: 「魔法のコトバ」のMVで使用。
Gibson Les Paul Custom 1957 Reissue: 「優しいあの子」のMVで使用。
Gibson Les Paul Gold Top 1954: ライブでの使用頻度が高く、「春の歌」、「君は太陽」などのMVで使用。
Gibson SG
* Sago Curious Shinon: オーダーメイドギター。

まとめ

三輪テツヤは、スピッツの音楽を彩る不可欠な存在です。その音楽性、個性的なスタイル、そして人間性を通じて、多くのファンを魅了し続けています。彼のギターの音色、作曲した楽曲、そしてその存在そのものが、スピッツの魅力を語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。

もう一度検索