猫騙

猫騙：オルタナティブロックバンドの軌跡

2006年秋、元WANDS、al.ni.coで知られる上杉昇（Show）と、TYPHOON24の宮沢昌宏（miya38）を中心に結成された日本のオルタナティブロックバンド、猫騙。その活動の歴史、メンバーの変遷、そして独特の音楽性について掘り下げていきます。

メンバー

猫騙のメンバーは、結成以来幾度となく変化を遂げました。

現メンバー:

Show (ボーカル): 神奈川県横須賀市出身。WANDS、al.ni.coを経てソロ活動も精力的に行う。猫騙のフロントマンとしてバンドを牽引する存在です。
JEDO (ベース): 篠田達也。2011年5月加入。Galla、T4R、THE WILLARDといったバンドでの経験を持つベテランベーシスト。
minzoku (ドラム): 安部川右亮。神奈川県出身。アシュラシンドローム、The Spindleでの活動を経て猫騙に参加。パワフルなドラミングが特徴です。
Pea (ギター): 大槻隆。埼玉県川口市出身。maniac studio、Dummy's Corporationでの活動を経て、2016年3月に猫騙に加入。

旧メンバー:

涼祐 (ギター): 永野良祐。2008年7月から活動休止。MUTE、殻といったバンドでの活動経験を持つ。
miya38 (ベース): 宮沢昌宏。新潟県上越市出身。元the fantastic designs、TYPHOON24、MIYASONIC。2009年9月、原発不明癌により永眠。猫騙結成当初からのメンバーであり、バンドの礎を築いた重要な人物でした。
Days (ギター): 2008年11月加入。2012年8月から体調不良により活動を休止、2013年1月正式脱退。rowtheでの活動も知られています。
Billy (ギター): 2013年5月、脱退を表明。その後、バンドから解雇が発表された。現在は月蝕會議のメンバーとして活動。

結成と活動

上杉昇のバンド結成の意志から始まった猫騙は、2006年12月25日、上杉昇主催イベント「Ja-palooza'06」でライブデビューを飾ります。その後、オーディションを経てBillyと涼祐が加入。初期メンバーで活動をスタートさせました。

2008年6月にはファーストミニアルバム『WARP』をリリースし、全国ツアー「WARP TOUR」を開催。しかし同年、涼祐が活動休止。以降は4名体制で活動することになります。同年11月にはDaysが正式に加入しました。

2009年9月、悲劇が訪れます。miya38が原発不明癌で他界。大きな喪失感を抱えながらも、2010年8月にはmiya38追悼シングル「miya38 tribute songs」をリリースしました。

その後もメンバーチェンジを繰り返し、2011年5月にJEDOが加入。2012年にはDaysが長期療養のため活動を休止、2013年にはDaysとBillyが脱退。2016年にはPeaが加入し、現在のメンバーが揃いました。

2019年以降は目立った活動がなく、実質的な活動休止状態となっていますが、上杉昇のソロライブで猫騙の楽曲が演奏されるなど、完全に終幕を迎えたわけではありません。

ライブ活動

猫騙は、結成以来精力的にライブ活動を行ってきました。「Ja-palooza」シリーズへの出演や、自主企画「NEKOVAVA UNDERCOVER」など、様々なイベントに参加。全国各地でライブを行い、多くのファンを獲得しました。ワンマンライブも数多く開催され、その熱狂的なパフォーマンスは多くの観客を魅了しました。

音楽性と特徴

猫騙の音楽性は、オルタナティブロックを基調としながらも、メンバーそれぞれの個性豊かな音楽性が融合した独特のスタイルです。上杉昇のハスキーボイスと、他のメンバーの演奏が織りなすサウンドは、唯一無二の存在感を放っています。また、ライブパフォーマンスでは、ネイティブアメリカンをイメージした衣装を身につけ、独特の世界観を演出していました。

まとめ

数々のメンバーチェンジや困難を乗り越えながら、独自の音楽性を追求してきた猫騙。その活動は、多くのファンに深い印象を残しました。活動休止状態にある現在も、彼らの音楽は多くの人の心に響き続けています。今後の動向に注目が集まります。

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