猿川真寿

猿川真寿：麻雀界の異端児からMリーガーへ

猿川真寿（さるかわまさとし）氏は、1979年生まれの静岡県出身のプロ雀士。日本プロ麻雀連盟七段の腕前で、攻撃的な雀風と独特のキャラクターから、麻雀界で注目を集める存在です。幼い頃から麻雀に親しみ、専門学校を中退してまで麻雀に打ち込んだ経験は、彼の実力と個性を育みました。

麻雀との出会いからプロへの道

小学2年生で麻雀を覚え、5歳上の兄と友達との遊びから始まった麻雀は、やがて彼の情熱を燃やすものとなりました。コンピュータ関係の専門学校に進学するも、麻雀にのめり込み、単位不足で中退。その後、麻雀店で働きながら、年間約3000半荘もの対局を重ねた経験が、現在の彼の礎となっています。20歳で日本プロ麻雀連盟に入会し、数々の強豪選手と共に切磋琢磨しながら、プロとしての道を歩み始めました。

数々のタイトルと活躍

2008年には第17期麻雀マスターズで優勝。その後も、日本プロ麻雀連盟のリーグ戦を主戦場としながら、麻雀最強戦やRTDリーグといった他団体主催の大会にも積極的に参加し、高いレベルで戦い抜いてきました。麻雀最強戦では9回出場中5回ファイナル進出を果たすなど、その実力は折り紙付きです。2023年シーズンからは、Mリーグ・BEAST Japanextの一員として新たな挑戦をスタートさせました。ドラフト1巡目全体1位指名という高評価は、彼のこれまでの実績と将来性を物語っています。

モンキーマジックと稀代の才能

猿川氏の雀風は、攻撃的で鳴きを駆使するキレ味鋭いスタイル。高打点を目指し、独特の切り順から生まれる、予測不能な手筋は「モンキーマジック」と呼ばれ、観る者を魅了します。「プロ雀士サル」という異名からもわかるように、彼の個性は麻雀のみにとどまりません。「麻雀界稀代の天才児にして問題児」「昭和最後の破天荒雀士」など、様々な形容がされるのも、彼の独特な存在感を示しています。

プライベートと多様な才能

2016年には日本プロ麻雀連盟所属の石田亜沙己氏と結婚、2017年には男児が誕生するなど、私生活でも充実した日々を送っています。2023年には赤羽にノーレート麻雀店『mono』をオープンするなど、麻雀界への貢献も続けています。麻雀以外にも、7歳から始めた将棋は趣味として深く愛しており、高校時代には将棋部に所属。棋士の広瀬章人氏や瀬川晶司氏と交流があるとのことです。また、推理小説も愛読し、東野圭吾氏や中山七里氏などの作品を好んで読むなど、多様な趣味や興味を持つ人物です。

映画やテレビへの出演

麻雀界での活躍だけでなく、映画「麻雀最強戦 the movie」やVシネマ「灼熱の闘牌録！ 鉄火場のシン 卓上に賭けた絆」などに出演。また、「天 天和通りの快男児」ではウェブテレビにも出演するなど、その存在感は麻雀界の枠を超え、広く知られています。

まとめ

猿川真寿氏は、類まれな才能と個性で麻雀界を駆け抜ける、まさに異端児と言える存在です。攻撃的な雀風、そして麻雀店経営、さらには将棋や読書など多様な趣味を持つ彼の、今後の活躍に期待が高まります。Mリーグでの活躍にも注目が集まっています。

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