猿田智広

猿田 智広

猿田 智広（さるた ともひろ）は、1986年2月12日に秋田県で生まれた、日本の元ラグビーフットボール選手です。主にフォワードの最前列を務める重要なポジション、フッカー（HO）としてプレーしました。身長175センチメートル、体重95キログラムという体格は、フッカーとしてスクラムの要となり、またフィールドプレーにおいてもチームに貢献するための基盤となりました。

彼のラグビーキャリアは、地元の秋田県で始まりました。秋田県立秋田工業高等学校で力をつけ、卒業後の2004年には東海大学へ進学しました。東海大学のラグビー部では、フッカーとしてさらにその実力を伸ばしました。大学在学中には、将来有望な選手として期待され、アンダー19（U19）日本代表にも選出される栄誉を得ています。この大学時代には、宍戸要介氏、宮本誉久氏、森功至氏、森脇秀幸氏といった、後のラグビー界や他の分野で活躍する多くの同級生たちと共に汗を流しました。

大学を卒業した2008年、猿田氏は社会人ラグビーの世界へ進み、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現：NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安）に入団しました。当時のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、トップリーグ（当時）に所属し、国内最高峰の舞台で競い合っていました。フッカーとして、チームのセットプレーを支え、激しいコンタクトエリアで体を張り続けました。トップリーグの試合に出場するなど、チームの一員として活動しましたが、プロフェッショナルとしてのキャリアに終止符を打つことを決断。2012年に現役を引退しました。

現役引退後は、選手としてのキャリアを通じて培った経験を活かし、ラグビー界に何らかの形で貢献している可能性もありますが、選手登録上の記録としては2012年をもって終了しています。彼のフッカーとしての粘り強いプレーや、大学時代にU19日本代表として経験した国際的な舞台は、彼のラグビー人生における重要な財産と言えるでしょう。

秋田県出身のラグビー選手として、また東海大学やNTTコミュニケーションズシャイニングアークスでプレーした選手として、彼の名前は日本のラグビー史の一頁に記されています。特に秋田県のラグビー界や、母校である秋田工業高校、東海大学ラグビー部においては、OBとして語り継がれる存在の一人と言えます。

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