猿田湧

猿田 湧（さるた ゆう、1998年6月4日 - ）は、日本のプロラグビーユニオン選手である。秋田県に生まれ育ち、主に最終ラインを任されるフルバック（FB）としてプレーしている。現在の所属チームは、ジャパンラグビーリーグワンに参戦する横浜キヤノンイーグルス。

彼のラグビーキャリアは比較的早く、9歳から競技への道を歩み始めた。幼い頃からボールに触れ、技術を磨いていった。

高校は秋田県の強豪校である秋田工業高等学校に進学。ラグビー部でその才能を開花させ、高校在学中には高校日本代表に選ばれる栄誉を得た。これは、彼の世代における優秀な選手として認められた証であり、その後の活躍への大きな足がかりとなった。2017年に秋田工業高校を卒業。

高校卒業後は、ラグビー強豪校として知られる明治大学へ進学した。大学でもラグビー部に所属し、厳しいトレーニングと実戦経験を積んだ。大学在学期間中には、U20日本代表にも選出されるなど、引き続き年代別の日本代表チームで活躍。これは、彼のポテンシャルの高さを改めて示すものとなった。2021年に明治大学を卒業し、次のステップへと進んだ。

大学を卒業した2021年、当時のキヤノンイーグルス（現・横浜キヤノンイーグルス）への加入が決定。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた。フルバックとして、的確なポジショニングとカウンターアタック、キックなどを得意とする彼のプレースタイルはチームに貢献している。身長は184センチメートル、体重は88キログラムであり、フルバックとしては標準的な体格を持ち合わせている。

チームメイトやファンからは「サル」や「サルちゃん」といった愛称で親しまれている。

これまでの経歴を通して、高校日本代表、そしてU20日本代表といったナショナルチームでのプレー経験は、彼の選手としての成長に大きく寄与している。現在は横浜キヤノンイーグルスの一員として、ジャパンラグビーリーグワンの舞台で日々研鑽を積み、チームの勝利に貢献することを目指している。秋田で芽吹いたラグビーへの情熱は、日本のトップリーグで力強いプレーとして結実し続けている。

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