猿飛佐助 (1980年のテレビドラマ)

特撮時代劇『猿飛佐助』の概要

『猿飛佐助』（さるとびさすけ）は、1980年5月11日から10月5日まで日本テレビで放送された特撮時代劇で、全17話で構成されています。この作品は、主人公・猿飛佐助が率いる真田幸村や真田十勇士の活躍を描いたアクション作品であり、当時人気のアイドル俳優たちがキャストに起用されました。

ストーリー設定

関ヶ原の戦いから5年後、真田幸村とその仲間たちは、徳川家に対抗するために九度山に隠れていました。彼らの平穏が破られ、服部半蔵の奇襲を受けることで物語は始まります。この事件を通じて、猿飛佐助は幸村と出会い、最初は敵意を抱いていましたが、師匠が半蔵によって殺されたことをきっかけに協力を決意します。

物語の中で、幸村は大久保長安の計画を受けて、伊豆で建造中の巨大軍船を破壊する命令を下します。佐助と仲間たちの冒険は、海上攻略を狙う徳川方に立ち向かう彼らの闘志に満ちた展開となっていきます。

主要登場人物

本作は豊臣方と徳川方の二通りに分かれ、主人公の猿飛佐助をはじめ、豊臣の側近たちが物語の中心となって展開します。特に猿飛佐助（演：太川陽介）は甲賀忍者として活躍し、明るい性格ながらも、自身の任務に対する真剣さを持った重要なキャラクターです。

他にも、ホタル（演：秋野暢子）や三好清海入道（演：宍戸錠）など、様々な仲間たちが協力し合い、困難に立ち向かいます。これらのキャラクターはそれぞれ独自の物語を持ち、物語に深みを与えています。

番組の反響

放送当初は視聴率が低迷し、2桁に達しない状況が続きましたが、後に壮絶な展開が話題となり、多くの視聴者からの衝撃を呼びました。最終回の内容には抗議も寄せられ、再放送が自粛されることとなりますが、2000年代にはDVDが発売され、特撮ファンの間で再評価を受けることとなりました。

製作スタッフと音楽

本作は、日本テレビが企画し、多くの優れたスタッフによって支えられました。音楽も魅力的で、オープニングテーマやエンディングテーマは特に注目を集め、視聴者に強い印象を残しました。特撮シーンにおいては、特撮監督の鈴木清が関与し、迫力ある演出がなされました。

『猿飛佐助』は、時代劇としての枠を超え、アクションと特撮の魅力を交えた作品として、多くのファンに愛され続けています。これからも年代を超えた魅力を持つ作品として、時代劇の一つの金字塔として記憶されています。

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