玄海町立有浦中学校

玄海町立有浦中学校の歴史とその後

玄海町立有浦中学校（げんかいちょうりつ ありうらちゅうがっこう）は、かつて佐賀県東松浦郡玄海町大字新田に位置した町立の中学校です。この学校は1947年に設立され、2015年3月末に閉校しました。68年にわたる教育の歴史は、地域の子どもたちにとって大切なものでした。

学校設立の背景

1947年の学制改革により、有浦村立有浦中学校として新しい形で開校しました。初めの数年間は、有浦村立有浦小学校の一部としてスタートし、初代校長には中村円治が任命されました。1948年には新しい木造の校舎が完成し、ようやく独立した学校としての機能を持ち始めました。

校名の変遷

1956年には町制施行に伴い「玄海町立有浦中学校」と改名され、さらに地域の教育の中心的な存在となりました。その後、1961年には生徒数が524名に達し、最大の盛況を迎えました。学校は地域の発展に貢献し、多くの卒業生を輩出しました。

校舎の変遷

1974年には、3階建ての鉄筋コンクリート造の校舎が新たに完成し、移転を完了しました。これにより、教育環境が大きく改善され、さらなる発展が期待されました。その後、屋内運動場やプールなどが建設され、生徒たちの学びの場としての役割が強化されました。

校歌と校章

有浦中学校の校歌は1958年に制定され、作詞は中島哀浪、作曲は豊増昇によって作られました。この校歌は、3番まであり、各番に校名「有浦」が登場します。また、校章は「中」の文字と「有浦」のイニシャル「A」を組み合わせたデザインが特徴で、校旗は紫色に金と銀の糸で装飾されています。

統合と新たな学校の設立

有浦中学校は、2015年3月31日をもって68年間の歴史に幕を下ろしました。その後、玄海町内の中学校2校が統合され、新たに「玄海町立玄海中学校」が設立されました。この統合は、小中一貫教育を実施するための新たなステップとなりました。さらに、2017年には義務教育学校「玄海町立玄海みらい学園」が新設され、旧有浦中学校の校地に新校舎が建設されました。

交通と周辺施設

有浦中学校周辺には、昭和バスの「金の手」バス停があり、通学やアクセスに便利な環境にありました。また、近隣には玄海町総合運動場や玄海球場、町民会館などの施設があり、地域の活動やイベントの中心ともなっていました。これらの施設は、有浦中学校の教育環境を支える重要な役割を果たしていました。

結び

玄海町立有浦中学校は、時代とともに変遷し続け、地域の教育に多大な影響を与えてきました。その教育の精神や発展の歴史は、後に設立された新しい教育機関に引き継がれ、未来の子どもたちに受け継がれていくことでしょう。

もう一度検索